日産レパードVG30インマニ等結晶塗装 本塗り

 先日下準備を行っていた日産レパードのVG30エンジン用コレクトケース(インテークマニホールド)と、タイミングベルトカバーの合計4部品です。その後アルカリ洗浄槽に浸け置きして内部を洗浄し、さらに溶剤槽に浸け置きして旧塗膜を剥離しました。

 色は元々塗られていた塗膜に合わせて作製します。パッと見は黒に見えますが、赤黄緑掛かったグレーとなります。

結晶塗装の黒をベースに、赤・オレンジ・黄・青を混ぜています(結果的にオレンジは必要無かったかも知れませんが・・・)。

旧塗膜を剥離したパーツはその後リン酸処理を行い、よく洗浄した後数日掛けて乾燥させておきました。

 それぞれの部品は持ち運びできるよう板の上に固定し、インマニは裏表を同時に塗るので台に立てた状態にして固定しています。

不安定に見えますが、インマニは台にボルトで固定しているので倒れる事は無く、また下側を塗る時には台ごと90度傾けて塗っていたりします。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

 凸部は最後に削るのでこの時点では気にせず一緒に塗ってしまいます。

 そして本塗り完了です。一度に塗って熱を掛けるのでは無く、各部品はそれぞれ少し時間差をつけて行っていて、タイミングベルトカバーは既に熱が掛かって結晶目が出ていますが、インマニは置いたばかりなのでこれから結晶目が出て来ます。

 140℃で30分程熱を掛け終わった状態です。

さらに後日、恒温器で140℃20分程の二度焼きを行います。

板の上にそのまま直置きにするとフチがくっ付いてしまうので、間にネジなどを挟んで少し浮かした状態にしています。

 こちらは最後に凸部を研磨してアルミ地を光らせ、また腐食の進行を遅らせる為にクリアーを筆で塗っておきます。

 先ほどのカバーがこの部分に装着されます。気化したガソリンが漏れないようピッタリ被さる物で、こういったガスケットが着く個所はマスキングをして塗装が着かない様にしています。

後日台から外し、次は恒温器(乾燥炉)で熱を入れます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!