先日お預りしておりました、マツダ純正NDロードスターの内装パーツです。
表面には「革」風のシボ模様がある為、まずはこちらを削り落とします。
ABS樹脂なら切削性が良いのですが、今回は粘りの強いPP(ポリプロピレン)樹脂なので、#80のダブルアクションサンダーから始め、その後#120→#180で慣らします。フチや角は#240の手掛けで研磨・足付け処理を行います。
よく脱脂清掃し、台にセットします。フチから裏側までプライマー&サフェーサーを塗れるよう、手で持てるようにしています。
また念の為、ガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。
ガスプライマーについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照下さいませ。
その後プラスチックプライマーを塗り、続けてサフェーサーを塗布します。
PPやPAなどのオレフィン系樹脂は研磨の際に起こる毛羽立ちが激しいのですが、逆にそれが木の根のようにサフェーサー層に食い込み、密着性が向上すると考えています。目で見える程に激しいアンカー効果(投錨効果)みたいな感じですかね。
それではこちらも作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!