NDロードスター内装パネル塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたNDロードスターの内装パネル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は革のような模様が入っていた物を、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作ってからの上塗りとしています。

 色はソリッドカラーの黒で、

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります(オプションで同社「イージークリアー」から変更可能です)。

 一部の業界では艶あり黒の事を「ピアノブラック」と呼ぶようなのですが、自動車補修塗装(いわゆる板金塗装)の業界では余りそういう呼び方をしないので(今までの現場でそういった単語を言う塗装屋さんは居ませんでした)、当店でも基本的には「艶あり黒」と紹介しています。

 ソリッドカラーで大きく違うのは、今回のようにベースコートの上にクリアーを塗る「2コートソリッド」で、他にはクリアーを塗らない(クリアー自体に顔料が入った)「1コートソリッド」なる方法があります。STANDOXの場合だとむしろ1コートソリッドの方が材料費が高く、ベタベタして当工場の浄化装置の循環ポンプが固着してしまうので今は殆ど使う事がありません。ただ逆にその特性(密着性が高い)を利用して、二度塗り時の下塗りに使ったりしています。

 塗装前にはこの細い部分も中央辺りに窪みがあったのですが(シボ模様なので見ても判りません)、サフェーサーの下地処理でそれも平滑にしておきました。

クリアーには軟化剤を入れていませんが(今回の部品では入れる必要が無い程度です)、サフェーサーは厚塗りをしたのでそちらには念の為軟化剤を入れています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!