先日到着しておりました、YAMAHA VMAXのダミーダクトカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
状態としては自家塗装がされたような状態で、本来アルミの素地(にクリアーが塗られた)部分だった箇所も塗り潰されてしまっています。
ただ今回は既存の塗膜は全て剥がし、下地からやり直すよう承っておりますので、何ら問題はありません。と言うより、実は色々紆余曲折ありまして、むしろこの部品は程度が良さそうな物なのです。
実は今回のパーツをご用意頂く前に、この新品部品を送って頂いていました。
素材はアルミ鋳造品で、それをサンダーで削って成型しているようですが、各ラインはガタガタで、マスク型がそれに合っていないのか塗り分けのラインもズレまくりです。よくこれでお金が取れるなと感心してしまいます。一体どうしたのでしょう・・・。
成型にはベルトサンダーを使っているようで、YAMAHAの凹み文字周りも変な削れ方をして歪が出まくりです。
と言う事からすると、今回新たにご用意頂いた中古品は全然まともなのです。
そもそもこの部品は新品の状態でアルミ素地に直接クリアーを塗られてしまっているので、経年でクリアーが剥がれるか、その下で腐食が起きている筈です。実際自家塗装された塗装も、恐らくその下のクリアーを剥がさずに上から塗り重ねているようで、塗膜がペリペリと剥がれてアルミの素地が出ている箇所もあります。まさか密着剤で持つと思ったのでしょうか。
・元のアルミ素地部分を艶あり黒に
・YAMAHAの凹み文字部分をトヨタグレーマイカメタリック(カラーコード:1E3)に
・クリアーはクリスタルクリアー
・プレスラインより下側は純正と同じく艶消し黒に
と承っています。
この他、旧塗膜剥離・素地調整・プライマー&サフェーサー等の下地処理も行います。
また純正の塗り分けでは、ダクト穴付近は艶消し黒が少し食み出た位置になっていますが、
今回の塗装ではここも「山」のプレスラインで見切るようにします。
尚、以前同型部品を塗装した事例がありますので、そちらも紹介をさせて頂きますね。
こちらは13年くらい前に行った案件で、既存の状態のまま艶あり黒を塗っただけなので歪がそのまま残っていますが、今回は「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行いますので、純正以上の仕上りになるかと思います。
またこの時はYAMAHAの文字はシルバーのベースコートを塗っただけですが、今回はクリアーも塗るので文字の中も艶々に仕上がる予定です。
それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!