イヤホンプレート 下準備

先日お預かりしておりました64 AUDIO Fourte Noirのイヤホンです。

その後色板を作成し、オーナー様に送ってその中から色を選んでいただいておりました。

今回採用する色は上の画像の右下の「黒を下色にしたキャンディーカラーの青緑」となります。青緑はハウスオブカラーのオリエンタルブルー(KK-04)とオーガーニックグリーン(KK-09)を4:1の割合で混ぜています。

プレートは取り外しが難しい(と言うか非常に高価な物なので破損した場合のリスクが高すぎる)為、周りをマスキングして対応しますが、普通にマスキングテープを貼っても綺麗には出来そうも無い為、予めマスク型(マスキングシート)を作る事にします。ちなみに画像だとプレートの方が高くなっているように見えますが、実際にはプレートの方が周りよりも低いです(なので難易度が高くなっています)。

 まずはマスキングテープを貼ってボールペンで溝をなぞります。

 それをスキャナーで読み込んで、PCで輪郭線を作成します。

 出来上がったデータを別のPCで読み込み、

 レーザー加工機でカットします。

その後、カットしては貼ってデータを修正してを何十回と繰り返していきます。

プレートの周りのマスキングをする部分は傾斜がついていて、そのままマスキングテープを貼ろうとするとズレてしまいますから、マスキングシートの幅を1ミリにしてそれを防ぎます。これを通常のカッティングプロッターでやろうとすると精度が出ないので、今回は非接触でカットが出来るレーザーを使っています。

 こんな感じで足付け処理の準備が完了です(本塗り時にはまた貼りなおします)。

 元々のこれは銅のプレートに薬品を使ってこの柄を表現しているようで、よく見ると段差が結構ありますから、まずはこれをペーパーで研いで平滑にします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!