cannondaleカーボンフォーク 本塗り

 先日サフェ研ぎまでを行っておいたキャノンデールのカーボンフォークです。

 塗装する範囲は、元の状態と同じようにしています。

 ホイール取り付け部もカーボン地をそのままにするようマスキングをして残しています。

下塗り用の色を3コート程塗ってしっかり隠蔽させ、その後調色した色を2コート塗ってベースコートが完了です。

色見本も残しておくことにしました。

ベースコートがしっかりと乾いたら、場所を工場二階に移してロゴのマスキングを行います。

ロゴは同じ位置に入れるよう承っていますので、元のロゴの位置を参考にします。フォークを真横から見て、端の部分から35ミリの位置となります。

他の作業前の画像を確認すると、ロゴは少しアール面に入っているのが判るかと思います。

 正面から見て同じ位置になるよう調整しています。

フォークの中心を通るようにして、

反対側も違和感のないよう対象(な感じ)になるようにします(ロゴは鏡文字では無いので実際には非対称です。

 その後再び工場一階に移動し、ロゴ以外の部分をマスキングします。

 ベースコートの黒を塗布します。

 一部に白い点を発見したので、そこだけ修正します。

通常黒を塗る場合はそれ用のスプレーガンを使うのでこういうケースは殆ど無いのですが、ロゴを入れる場合には口径の小さいエアーブラシ(SATA dekor2000 口径0.3mm)を使う為、こういった感じで前に塗った塗料の影響を受けてしまう場合があります。

 マスキングをし、そこだけスポットで黒を塗りました。

 養生を剥がし、エアーブロー&タッククロス(塗装に影響の無い粘着剤のついた専用の不織布)で清掃を行います。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 ブレーキが装着される箇所も元々マスキングをして何も塗られていなかった為、同じように同じ径でカーボン地を残すようにしました。

 ホイール取り付け部も同様にカーボン素地をそのまま残しています。

 上側(画像だと下側)は山のラインを超えて3ミリくらいのところでバツ切りになっていたので、これも新車時と同じようにしておきました。

今回は元になる色(塗膜)が無いので色の確認が出来ませんが、調色時に作成しておいた色板にクリアーを塗っておいたので、本塗りが終わったばかりの見本とそれを見比べて色の確認をしておきます。問題ありませんので、車体(フレーム)の色とも違和感は感じられないかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

その後は磨き処理を行い、最後にもう一度重量計測を行います。

それでは完成次第改めて紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!