イヤホン クリアー下塗り

 先日下準備を終えていた64 AUDIO Fourte Noirのイヤホンです。この後の研ぎの為、レーザーでカットしたマスキングシート(マスキングテープ)を貼ってあります。

 いざ表面を研いでみようとすると、プレートにプリントされたロゴが予想以上に厚く、平滑に研ごうとするとそれが露出してしまう恐れがあったので、一旦クリアーを塗って全体の嵩上げをする事にしました。下地が露出するとチヂレやエッジマッピング等のトラブルが起きてしまう為、それの予防ですね。

 表面を#800で足付け処理します。

またペーパーが当たったマスキングテープは微妙にズレたり繊維が毛羽だってしまう為、一旦剥がして貼りなおします。

 毎回をカッターを使ってマスキングシートを手作業で切る場合、被塗物(イヤホン)に傷が付いてしまう恐れがありますが、今回のように機械でカットしていればそのリスクが取り除けます。

 フチのマスキングテープはクリアー塗装後すぐに剥がせるように最後に葉ってあります。

 ちなみに実際に作業して判ったのですが、画像左側「64」の方はプレートが本体より低く、右の「tia」のプレートは本体より高くなっています(ただかなり微妙なので誰も気付かないと思いますが・・・)。

 よく脱脂し、エアーブローをしてマスキングテープにゴミ(繊維)が噛んでいないかを確認します(止まった状態だと判り難いのですが、エアーブローをするとヒラヒラ動いて見つけやすくなります)。

エアーブローだけだと飛んでくれない埃もあるので、タッククロス(不織布に粘着剤が付いた専用のウェス)も併用します。

 そしてクリアーを塗って下塗り完了です。フチに貼ってあった最終マスキングテープは二回目のクリアー塗布直後に剥がしています。

まだプリントの段差は残っていますが、この後研ぎを行って下地を出さずに平滑に出来ると思います。まずはいつものように60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!