先日下準備を行っていたフェラーリ430の純正リモコンキーです。
塗装するのはカバーパネル2枚だけですが、塗り分けの練習用にとイモリ型にカットしたアクリル板も準備しています。
その後良く乾燥させ、まずはガイド用として6.6mm幅のマスキングシートを中心に貼り付けます。
それに沿わせるようにして、スクーデリアライン用のマスキングシートを左右に貼り付けます。注意する点としては、被塗面に素手で触れない事となります(下にマスキングテープの芯を固定しているのでそこを持って作業しています)。
イモリ型にカットしたアクリル板を使い、色の隠ぺい度と塗り分けをテストします。人身御供と言うか道先案内人みたいな感じですね。
青はフェラーリ純正色のBLU TOUR DE FRANCE=ブルーツールドフランス(カラーコード:522)となります。
黒が残るのは細いライン部分のみとなります。
イモリの見本と同じようにスクーデリアラインの中央部分を剥がし、
シルバーはフェラーリ純正色のArgento Nurburgring(カラーコード:226689)となります。
ぱっと見は綺麗に見えますが、マスキング際はガタガタ(ケバケバ)になっている箇所があるので、それを取り除く為にテープを貼っては剥がしてを繰り返し、またタッククロス(粘着物質が着いた専用の不織布)で塗装面を擦るようにしてそれらを取り除きます。尚、そういった段差を残したままクリアーを塗ると、後に磨いて段差が取ったとしてもクリアーの中にそれが残って見えてしまうのでここでしっかり取り除いておきます。
サイズが小さいとちょっとした粗も気になってしまうので、どうしても時間が掛かります。通常、経験を積めば積むほど作業が早くなるのが一般的だと思いますが、塗装の場合はそれの逆を行っています。
修正では各色を繰り返して使うので、ガンは3色分で3丁、口径は0.3~0.5mmを使っています。
最後にクリアーをコートして本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
ボタン側はブルーツールドフランス(カラーコード:522)の単色ベタ塗りとなります。パールは使われておらず、青・バイオレット・黒・メタリックといった配合となっています。
この状態だと段差は見えませんが、完全硬化後にはやはりマスキング際での段差が出来るので、後日磨き処理を行って平滑にしておきます。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!