スバルエンブレム 下準備

先日お預かりしておりました、スバル純正の前後エンブレムです。

剥がした両面テープは、先日同じような物をレーザー加工機でカットしておきました。

動画も撮影していたのでそちらも紹介します。PCを介さずとも、スマホで撮影してそのままアップロードが出来るので超絶お手軽な事に気づきました。

ちなみに厚い両面テープをカッターで切るのは難しく、なのでレーザー加工機を使ってカットしています。ゴム系(熱硬化型)の両面テープをレーザーで切ると断面が炭化してかなり面倒な事になりますが、樹脂系(熱可塑性)の素材だと綺麗に切れるのでこの方法が気に入っています。

そしてアクリルプレートの塗装とメッキ剥がしです。

当初は薬品(エッチング液)を使ってメッキを剥がそうとしましたが、二度に渡る失敗を踏まえ

時間は掛かっても確実な方法で行う事にしました。母材にダメージの少ないIPA=イソピロピルアルコールや、n-hexane=ノルマルヘキサン(シリコンオフ)を使っての、ネチネチとした被膜剥がしです。

使われているメッキが予想以上に弱く、ペーパーが当たるとそれを簡単に突き破ってアクリル樹脂に傷を付けてしまう為、平面部分はプラスチックのヘラをメインに、角はピックツールで地道に被膜を除去していきます。

ここまで一個当たり一時間、二個で二時間以上は掛かっています。

出来るだけアクリル樹脂を傷つけないようにして被膜を除去したら、

エッチング液を入れたジップロックに浸し、お湯に入れて温めます。暖かくなると分子の動きが活発になり、エッチングの効果が増す為ですね。

メッキが綺麗に取れたら、窪みの部分をウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで清掃&足付け処理を行います。

角の奥までしっかり除去出来ている事を確認したら、

よく脱脂清掃し、台にセットします。

プラスチックプライマーを塗布し、

下塗りとしてクリアーをコートします。

丁寧に作業をしても被膜・メッキを剥がした所にはどうしても深い傷が入っていますので、それをクリアーで均す作戦です。

濁って見えるのは表面も足付け処理がしてあるからで、全部塗れば最終的にしっかり透明な仕上がりになります。

この後は熱を掛けて塗膜を硬化させ、再び足付け処理、そして「蛍光オレンジ→近似色オレンジ→白→研磨→黒→クリアー」の行程で、星の部分をオレンジにし、背景を黒の仕様とします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!