先日お預かりしておりましたヤマハVMAXに取り付け予定のSRウィンカーのアルミ土台部分です。
アルミ素地にクリアーが塗られた状態で、ただしクリアー自体に防錆効果はありませんから、フチから腐食が発生しています。
まずはダブルアクションサンダー#120で既存のクリアーを剥がしつつ、ある程度の形を整えます。
サンダーでの研磨でもぱっと見は腐食が取れているように見えますが、実際には素地を浸食して根深く残っている場合があり、そういった点でサンドブラストや化成処理は有効です。腐食を甘くみると、プロがやってもこのようになる可能性もありますので。
フチまでしっかり塗っておきます(最初の状態もそうでしたが、こういった箇所から水分や酸素が入り込んで腐食が始まります)。
プライマーは防錆、サーフェサーは塗膜の充填の為で、この後研ぎ作業を行って細かいラインを整えます。アルミ素地やカーボン目が出ていると目の錯覚で多少凸凹していても判らないのですが、着色されるとそれらの歪が目立つからですね。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。その間にレンズ部分の本塗りを行うようにします。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!