フェラーリカリフォルニアTリモコンキー 本塗り

先日サーフェサーを塗っていたフェラーリカルフォルニアT用純正リモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒を塗っておきました。跳ね馬の凹んだ部分に詰めておいた熱可塑性樹脂(ポリプロピレン樹脂)は取り外しておきます。

サーフェサーを研磨し、ラインを整えておきます。

今回はキーリング取り付け穴の周りに傷防止の為のステンレスリングの製作も承っておりましたので、そちらの作業を行います。念のためですがこちらのみのお受付、また販売は行っておりませんのでご了承くださいませ(塗装の付帯作業としてのみのお受付となります)。

フレアツールを使用し、ステンレスパイプを変形させます。

適度に力を入れるとパイプの先端が広がります。

力の掛かり具合によってこの形状は変わる為、その都度取り付け位置に合わせて確認します。

フレアー状になった部分をバンドソーでカットします。そのまま切ると巻き込まれてしまうか飛んでいってしまう為、削った割り箸を挿して支えます。尚フレアーの形状が悪い場合も同じようにしてカットし、その場合は廃棄します。今回の成功率は20%くらいでした。

良い形が出来たらバリを研いで滑らかにしておきます。

その後全体を軽く研磨し、芯棒に固定して本塗り準備完了です。

角など樹脂素地が露出した箇所がある為、プラスチックプライマーを塗布しておきます。

フチまでしっかり色が入るよう、裏側まで周り込んで塗れるようにしています。

そしてベースコートを塗布します。

色は488スパイダーに採用されている純正色=ブルーコルサ(カラーコード:266915)となります。ブルー系原色の他にメタリック、ブルーパール等が含まれています。

裏まで塗るようにしてフチをしっかり塗っておきました。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ゴムのボタンが着く箇所はベースコートのみ塗って、その後クリアーを塗る前にマスキングテープを貼っておいてあります。塗装の厚みでボタンが入らなくなるのを防ぐ為ですね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。さらに数日寝かした後にステンレスリングを取り付けます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!