ZX-14Rテールランプ 本塗り

先日お預かりしておりましたカワサキZX-14Rの純正テールランプと、トヨタプリウスαの純正テールランプです。

通常透過性の塗装は10個程度纏めて本塗りを行いますが、今回は複雑な内容の案件が重なったので、小分けして対応しています。

プリウスのテールランプはほぼ新品状態だったので軽い清掃と、ZX14Rのテールランプは泥汚れがあったので水を使って洗浄しました。

その後土台部分をマスキングし、被塗面を#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン&オレンジ)で研磨して足付け処理を行います。忘れがちなフチをしっかりとですね。

その後手で持って塗れるよう芯棒を固定し、台に挿して最終脱脂を行います。新品のウエス(キムテックス)を使う時ですね。

勢いよくエアーブローを行って埃を飛ばし、プラスチックプライマーを塗布してベースコート(スモーク塗装)を開始します。

今回は御依頼品とは別に同型の見本をお預かりし、「それよりも少し濃くなる程度」と承っております。右手前が見本としてお預かりした物で、左奥が今回塗っている物となります。

色相の違いについては合わせる必要が無いとの事ですので、見本を見ながらスモークを塗り重ねて微調整を行っています。やはりと言うか実物があると作業はし易いですね。

濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリアーは合計2コート、コート間には10分程の乾燥時間=フラッシュオフタイムを設けています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!