ジムニーヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたスズキ ジムニーJB23 のヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽に浸け置きし、オイル汚れを除去しておきました。

この後サンドブラストを行うので、バッフルプレートの穴をマスキングします。まずは第一段階ですね。

さらにそれを覆うように養生します。第二段階ですね。

表側の穴も塞ぎ、ブラストボックスに入れたら、

サンドブラストを行います。

その後リン酸処理を行い、しっかり清掃を行って、よく乾燥させたらマスキングをして本塗り準備完了です。

まずは全体にプライマーを塗布します。

続けて結晶塗装を行わない箇所に、ベースコートの黒を塗布します。

元々は特に気にせず一緒に塗ってしまっていたのですが、「ホースパイプ取り付け部は洩れるかも知れないので」「プラグキャップ部の嵌りが悪くなってしまうので塗らないで欲しい」という事で、ただ金属素地のままだとまた腐食が出てしまうので、プライマーの塗装と、そのままだと格好悪いのでベースコートの黒を薄膜で塗る今のスタイルになりました。他には黒では無くクロメートメッキ風にしたりもしています。

ベースコートの黒が乾いたら、

結晶塗装用の塗料=リンターを塗布し、

140℃~170℃程の熱を掛けて結晶目が出たら本塗り完了です。お待たせしました!

色は「暗めの赤」となります。

良い具合に結晶目が並んでくれたと思います(上手く並ばなかった場合は直ぐに溶剤槽に入れて全部洗い流して塗り直します)。

これ単体だと色味が判り難いのですが、

色見本を並べてみると色の違いが判ると思います。色は単体で見るより他の物と比べる「比色」が基本ですね(特に画像の場合だと加工されて派手に見せているケースが多く、全く信用が出来ません)。

後ほど紹介しますが、今回一緒に本塗りを行ったジムニーJA22のエンジンヘッドカバーは「鮮やかな赤」の結晶塗装ですので、並べてみるとその差は良く判ると思います。

この後は恒温機で二度焼きを行い、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!