先日下準備を行っておいたアウディR8の純正エンブレムです。
こちらは先に全体をブルーメタリックの艶ありに塗装後、四角の部分をマスキングし、足付け処理を行っています。
こちらの8の方は元々艶あり黒だった状態から足付け処理を行っています。先に塗ったRの方と同じく樹脂素地と思われますので、プラスチックプライマーを塗っておきます。
こういった箇所をマスキングをする方法としては、小さくカットしたテープ片を一つずつ配置して貼っていく方法が楽なのですが、テープが重なるとそこに隙間が出来て塗り分けのラインにガタつきが生じるので、今回はそれを無くす為の「1枚物のマスキングシート」を作成しています。これが地味に手間が掛かっています。
裏側の両面テープは元々貼ってあった物を活かす方法で、改めて貼り直した台紙に丸めたガムテープを貼り、それをワニクリップで掴んで固定しています。
裏側まで回り込むように塗ってしっかりフチまで色が入るようにします。
この状態でも見た目は艶消し黒となり、これで終わりだったら非常に簡単なのですが、
ベースコートだけだと1液ラッカー(缶スプレー)と変わりなく、実用する物(雨風紫外線を常に浴びて洗車等で摩耗する物)としてはそれだけでは強度が足りませんから、
艶消しクリアーは艶ありクリアーと同様、主剤と硬化剤を混ぜて作る2液型となります。
塗ったばかりの時は艶がありますが、その後数時間すると徐々に艶が消えていきます。
ぱっと見は乾いたように見えますがまだ硬化はしておらず、この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
バツ切りマスキングは塗った直後に剥がす場合が多いですが、今回は完全硬化してから剥がす事にしています。余りにもリスクが高い事と、恐らくその方法でも綺麗に仕上がると思っているからですね。