コペン内装パーツ8点 下準備

先日お預かりしておりましたコペンの内装パーツです。

こちらの6点の下地処理は足付け作業だけとなりますが、

こちらの2点は表面がザラザラとした梨地なので、先に下地を作っておきます。

全体を#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で研磨し、

さらにスコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

通常であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行いますが、

今回は梨地が細かいので「2度塗り」で対応します。

念のためフチや形状が複雑な箇所(クリップ取り付け部や爪、谷のライン等)はガスプライマー処理をしておきます。

ガスプライマーを使った火炎処理については、以下の記事が判りやすいかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

Mazda Diesel Fuel Cap

その後プラスチックプライマーを塗り、クリアーコートしたら下塗り完了です。

この2点のみであればグレー系の2Kエナメル(1コートソリッド用塗料)を使っても良かったのですが、他6点も黒系があったのでこの時点では着色はせず、クリアーのみとしています。

この時点だと艶がありますが、この後完全硬化後には梨地のザラザラの影響で艶引けしたような状態になります。ゴミのように見えるのは打痕や傷等で表面が毛羽立った箇所で、今回のようなPP=ポリプロピレンではよく見られる光景です。観世硬化後にはこういった箇所を研磨して均してから上塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

最近になってようやく去年に御依頼頂いた分の作業の終わりが見えてきまして、現在の一般的な被塗物での通常納期は5か月~6か月くらいが目安となっております。ご不便をお掛けして申し訳ございませんが、何卒もう少々お待ち頂けますようお願い申し上げます!