マスキング レーザーカット

laserここで時々登場するレーザー加工機ですが、分類としては「炭酸ガスレーザー」(またはCO2レーザー)と呼ばれる物で、裏の蓋を開けるとこんな感じで長いガラス管があったりします。主にアクリル板やMDF板などをカットする事が出来て、イメージとしてはビームライフルをそのまま小さくしたような感じでしょうか(と言ってもこれは金属が切れる程の威力は全くありませんが・・・)。

laser1 レーザー加工機の大まかな構造としては、先ほどの長いガラス管の中でエネルギーを増幅させ?、出てきたレーザー光を、各部に設置された鏡(のような物)で屈折させて対象物まで届かせると言う仕組みです。望遠鏡を扱う方ならイメージが湧き易いと思うのですが、その他としては、ルパン三世とマモーが対決した時に使った斬鉄剣の破片みたいな感じですかね(むしろ判りませんか・・・)。

laser3 レーザーの出力は0%~100%まで調整可能で、またモーターの速度を変える事によって作業スピードを早めたり分厚いものをカットしたりも出来ます。試してみた事はありませんがアクリル板なら1センチまで切れるらしく、繰り返しせばもっと厚いのもいけると思います。

上の画像はテストカットの為に普通のコピー用紙をカットしている物で、データさえあれば細かい切り絵なんかもこんな感じで簡単に作れたりします。名刺やら年賀状を作ったりするのにも使えますよね。

laser4今回試しているのは小さな雪の結晶模様をマスキングテープで沢山作る!と言う事で、 前回試した時に既に上手くいっていますが、今回は新たに本番用のデータを使ってのカットと、また前回は下にタイルを敷いてレーザーカットしましたが、今回はタイル無しで直接カットが出来るかも試してみました。

laser5レーザー出力の微調整では限界がありましたが、改めて焦点距離をピッタリ合わせる事によって、紙は切らずに上に貼ったマスキングテープだけをカットする!という事が出来ました。カッティングプロッターなら普通の事なんですが、レーザーでもこれが出来るとは思いませんでしたよ。いやはや本当に凄い機械です。

laser6 これでサイズは直径10ミリくらいで、ここまで線が細くなると台紙から剥がす時に型崩れの心配がありますが、今回使った台紙は非常に塩梅が良く、余分なところのカス取りも、また形も全く崩れずに簡単にこれだけを剥がす事が出来ます。と言ってもその台紙は単にクロネコヤマトの伝票を剥がした後に要らなくなる物を再利用しているだけなのですが(笑)。

laser7と言う訳でちょっと試しに貼ってみました。線が細いので、曲面でも良い感じに馴染んでいる模様です。これなら使えそうですね。

ちなみに私の場合、カッティングプロッターでは無理な小さいサイズはドライプリンターを使ってデカールを作り、ベースコートの上にそれを貼ってクリアーを塗るといった方法を行っていますが、今回のこれが想像以上に上手くいったので今度私の仕事にも応用してみようと思います。

こんな感じで、違う分野の塗装から新たな発見みたいなのが生まれるのは凄く面白いですよね。一体どういう物が出来るのかも凄く楽しみです!

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