今日は日曜日の休日を利用して、神奈川県川崎市にある岡本太郎美術館に行って来ました。
ここのところ毎年恒例となっている「第21回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」が一昨日から始まっていたのです。
今日はこの企画展が始まってから最初の日曜日と言う事もあって、もしかしたら混雑してしまうのでは?と思い、開館時間の9:30に合わせてやって来ました。間違いなく今までで一番早い時間です。
普段から混むような美術館では無いのですが、さすがにこんなに早く来ているのは私だけだったらしく、館内は完全に貸し切り状態でした。
企画展会場に入って最初にあったのがこちらの市川ヂュン氏の「白い鐘」で、てっきり普通のお寺にあるような釣鐘かと思い、一旦は素通りしたのですが・・・
傍らにあったモニターの映像を見てみると、どうやら元々どこかの住居の中?にあった物のようです。
住居?って・・・。
しかし今回の鐘、芸術作品としては一体何の意味があるのかと思い、ふと後ろを見てみると、何やら空き缶が山積みになっています。
てっきりこちらは別作品かと思いきや、先ほどの鐘を支えている柱にも同じようなアルミ缶が切り貼りされていたような気が・・・。
って、
まさか・・・
どうやらこの釣鐘、先ほどあったようなアルミ缶を1万5千個溶かして作られているようです。う、嘘でしょ!!?と心の中で叫んでいました(笑)。
アート作品を鑑賞する上で、そこに意味や理由を探す事はどうなのか判りませんが、出来るまでの過程とか製造工程を知ると最初に見た時と後では全く別の印象になるのが面白いところです。見た目は普通の梵鐘なのに、まさか手作りの鋳造製品だとは思いもしませんでした(しかもアルミでって!)。
ちなみにこの鐘、ビックリするくらい良い音がして二重に驚きました(笑)。
氏のオフィシャルサイトは見つからなかったのですが、以下のサイトから他の作品とかも見れます。ちょっと笑えるかも知れません(笑)。
そしてこちらは吉田芙希子さんの作品で、FRPとポリエステルサフェーサーで仕上げられているとの事です。ウレタンサフェでは無く、白ゲルコートまたはスプレーパテといった感じでしょうか。
作品はてっきり女性かと思いきや男性像との事で、画像だとちょっとサイズ感が判り難いのですがかなり大きいです。高さは3メートルくらいあるでしょうか。
曲線のラインが非常に美しく、細部の仕上も大変だったと思いますが、この大きな頬っぺたのラインを自然な感じに形成するのは結構大変だったのではと思います。艶消しの質感と立体のコントラストが凄く良い感じでした。
今回は入館から1時間程は見放題・撮り放題!みたいな感じだったので、多分撮影数も今までで一番多かったかも知れません(ただ手ブレも酷いので使える画像は半分も無いのですが・・・)。
上の画像は今回お気に入りの「バスに乗り遅れるな」なる作品で、こういったシュールな作品を纏めて見れるのがこの企画展が好きなところですかね。
まだ画像が結構あるので、何回かに分けて紹介しようと思います。
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