STANDOX VOCプラチナクリアー

先日塗ったフェラーリロッソコルサの色見本用アクリル板ですが、

折角なのでクリアーを塗り直す事にしました。

と言うのは、

現在お預りしております、三菱アウトランダーのフロントグリル用に用意したSTANDOX VOCプラチナクリアーをテストしてみたかった為です。傷が非常につき難い耐擦傷性クリアーで、ベンツではナノ粒子クリアーの補修時に指定されている物です(と言うか最近のベンツは全てこれになっているみたいですね)。

ちなみにこれの前の型のプラチナクリアーは、以前スマホカバーの塗装に使っていて、今のVOC型になってからは今回が初めてです。一応どんな感じなのかオートサプライヤーさんに聞いてみたのですが、殆ど出る事(売れた事)が無いとの事で、事前に試してから本番に使う事にしました。

 また折角なので引っ掻きテスト用の色板も作製しておきます。

色は傷が判り易いよう黒にして、左がイージークリアー(旧)、右の二枚がVOCプラチナクリアーです。

またよくネットなどで論議されている塗膜の硬さについてですが、私的には以下のページで紹介されている記事が信頼性が高いと考えておりますので(何と言っても塗料のプロが説明している事ですので)、宜しければご参照下さいませ。ナノクリアーも7Hとか言われていますが、そんな事は無いと思います。

ハードコートの性能向上・塗料に関わる新技術

手軽に出来るハードコートとしてはUV硬化型の塗料だと思うのですが、確か紫外線に弱いので屋外での使用は推奨されていないと思います(そう言うのも余り紹介されていないのが怖いところです)。

と言う事で、今回のVOCプラチナクリアーは硬いのでは無く、分子間の結合が強い&軟化性がある事によって傷が付きにくいクリアーとなっています。ガラスのように硬くて傷が付かないというのとはちょっと(と言うかかなり)違います。

前記した理由(性質)から磨き処理が大変なので使える場面は限られますが、ご興味のある方はお問い合わせ頂ければと思います。

極小さい物、形が非常にシンプルな物、例えばフェラーリのリモコンキーなどであれば対応は出来ると思います。垂れたり溜まったりしそうなたらどうしようも無くなってしまうので、その恐れがある物にはお受付が出来ません。ご了承下さいませ。

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