SUBARU WRX STi fender side molding

img1356週に一回程度、以前御依頼頂いた内容を纏めて紹介しています。今回は結構前に施工したWRX STiのサイドガーニッシュで、最近またお問い合わせがあったので紹介させて頂きます。

DSC05820ご希望内容としては「STiの部分はそのままで」と言う事で、シルバーの部分の色を変えるだけならそんなに難易度の高い作業では無いのですが、「艶消し」(または半艶) のクリアーも文字の部分を避ける(マスキングする)と言うのは結構難儀な事です。単なる見た目だけの塗装では無く耐久性もとなると2液ウレタンの塗料を結構しっかりと塗り込む事になりますから、そうなると普通はフチはガタガタになってしまいますからね。

img1458と言う訳で赤いSTiの形に合わせてデータを作成します。一度ではピッタリとした形は作れませんから、「カット→貼り付け→修整」を数十回繰り返して細部を合わせていきます。

DSC05819 ちなみにシルバーの部分が残ってしまうとかなり目立つので、マスキングシートは文字より若干小さいサイズにして完全に色を覆えるようにしています。

DSC05822 ちなみに赤い文字の部分は塗装というよりは「赤い透明な樹脂」を流し込んだような感じで、これの再現と言うのはさすがに難しいと思います。となると確かにこうやってマスキングをして残すしか無いんですよね。

img2090 そして完成です。マスキングするのはベースコート(黒)の場合のみで、例えば「最後に全体にクリアー」と言う方法であればそんなに難しくは無いのですが、STiの部分をそのまま最後まで残すとなると、マスキングをしたフチの仕上がりには本当に神経を使います。

img2091 綺麗に仕上げるコツとしてはベースコート(黒)を厚く塗り過ぎず、隠蔽したギリギリで止めるくらいにする事と、クリアー(艶消し)を塗ったら即マスキングを剥がすと言う事です。

img2092ただ一応安全パイとして行っている事は、ベースコートが終わった時点で一旦マスキングを剝がし、綺麗に仕上がっていない部分はエアーブラシなどを使ってネチネチと修整を行い、再度マスキングを貼りなおしてからクリアーに挑んでいたりもします。

合計3セットくらいは塗っていますが、見た目の変化以上に手間(費用)が大きいので、お問い合わせの数の割りには依頼率は少なかったりします。まあ確かに単に周りを黒くするだけで数万円となると普通は引きますから、まずは知り合いの塗装屋さんなどに相談されるのが宜しいかと思います。ただ多分とても嫌がると思いますが・・・。