ロボット「Robi」白系パーツ塗装 完成

robi15 大変長らくお待たせしました!ディアゴスティーニ社のロボット「Robi」の白系パーツ塗装、本日完成となります。

画像はトレーから出したばかりの状態で、最終点検をしながら並べていきます。

ちなみに既に完成してお納めした「水色」、「赤茶」、「」のパーツについてはそれぞれのリンク先で紹介しておりますので宜しければどうぞ。また”ロビ”についてはこちらのサイトが判り易いかと思います。

robi16今回のプラスチックパーツは全てABS樹脂で、この樹脂はある程度耐溶剤性もあり、またウレタン塗料(自動車補修用塗料)との相性も良いので比較的塗装には向いています。

塗装の方式は全て2コート塗装で、ベースコートを塗った後に艶消し専用のアクリルポリウレタンクリアー(2:1)でコートしています。

それぞれの色は調色作業を行って作ったのでは無く、後の色ブレを防止する為に色見本帳より近似色を選んで頂きました。使ったカラーデータは以下の通りです。

水色・・・SUZUKI ZF5 ミスティーブルー
白色・・・GM 800J WHITE DIAMOND MIC
赤茶色・・・RAL3009 Oxidrot
黒・・・STANDOX MIX571

robi17そう言えばこちらの記事を見た方が、「ロビってよく転びますよ!?綺麗に塗っても結局傷が付くんじゃ・・・」と心配されていましたが、それも含めてオーナー様は色々検証されたようなので大丈夫なのです。多分今までお納めした部品でも耐久テストとかもやっている筈ですので(笑)。

robi18 ちなみに今回の本塗りで初めて使ったイオンシャワーブローガンですが、今回に限ってはかなり良い結果が出ています。まだ他では使っていない事もあり、また今の季節でも静電気が発生する日はバラつきがありますので、もう少し様子を見てまた報告しようと思います。

robi19 他の塗装屋さんで丁重にお断りされたとの事ですが、艶消し仕上げは磨きが出来ないので面倒と言うか恐怖なんですよ。塗って直ぐに乾くラッカーとは違って、何かしらの理由で塗り直す場合はそれだけで数日をロスしてしまいますので、実は艶有りの仕上げよりも余程デリケートです。

robi20 塗料がSTANDOXになってからは積極的に中研ぎをするようになって、今回の場合は最初にベースコートを2回塗ったら一旦よく乾燥させ、全体を#1200相当のペーパー(実際は布状のアシレックスです)で表面を均して付着したゴミを除去し、その後再度ベースコートを塗ったら続けて艶消しクリアー、と言う方法を取っています。ただそれでも今回は殆どその必要が無かったというくらいのゴミの少なさでした。イオンブローが本当に効いたのでしょうか(以外とまだ疑っているところはありまして)。

robi21 全ての部品は表だけでは無く裏側も塗ってあります。

robi23 ネジ山がある部分にはオーナー様にご用意して頂いたネジを挿し込み、モーターのギアーが挿さる穴とその周りはカットしたシールを貼ってマスキングしてあります。

robi22ご依頼頂いたのは今回の白系パーツで最後となりますが、一応今まで完成したパーツも改めてご案内しますね。

robi41こちらが前回完成した黒系のパーツです。今回と同じく29個ありました。どれも黒を塗って艶消しクリアーを塗ってあります。

robi28こちらがその前の赤茶系パーツです。

robi13そしてこちらが最初にご依頼頂いた水色系のパーツですね。いやはや長い道のりでした・・・。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。費用は既に頂戴しておりますので、後は発送するだけですね。この度は当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!