Alfa Romeo Engine cover & intake manifold

alfa 5年くらい前にご依頼を頂いた古いアルファロメオのヘッドカバーとそのプラグカバー、そしてインマ二です。ランチアのヘッドカバーに似ていますね。

alfa1 凸部は塗装後に面研しますが、素地の状態が悪い場合は先にある程度削っておきます。

素地調整の方法としては物理的なサンドブラスト処理と、化学的なリン酸処理の2通りがあります。どちらも行う場合もありますし、どちらか一方のみの場合もあります。この時はリン酸処理のみだった模様です。

alfa2 プライマーを塗布し、続けて結晶塗装、その後140℃~170℃程の熱を掛けて架橋反応を起こさせ塗膜を硬化させます。

alfa1 仕上げに凸部を研磨して光らせ、必要(ご希望)に応じてクリアーを塗ります。

フェラーリのヘッドカバーは純正に拘るケースが多いので磨いたそのままで、その他腐食の進行を遅らせたい場合はアルミ素地表面にクリアーを筆で塗っておきます。こちらは無料サービスです。

alfa2 ただし光らせたアルミ素地部分はクリアーを塗らない方が金属っぽい質感は残ります。クリアーを塗ると光り方が少し鈍く見える傾向にあります。

alfa3 alfa4 alfa5 alfa6ディーラーに社員として勤務していた時、ドアヒンジ部分で色の入り方が甘い箇所があって、それを上司(外国人)から咎められたのですが、そこは殆ど見えない場所ですし、そもそも新車でもそこは色が入っていない(反対側も入っていない)と説明したら、「お前がやっているのは新車の塗装なのか、Ah?」と言われ、再度ドアを外して塗り直すと言う事態になりました。

その時は反抗もしましたが、後々考えると確かに彼の言う通りだと思い改め、それからは見えない部分もキッチリ仕上げるよう心掛けています(勿論業務上そう出来ない場合も御座いますが)。