RITCHEYのフレームとフォークです。素材はクロモリと思われます。
結構年代物の用で、既存のデカールはひび割れてしまっています。
同じくヘッドチューブのデカールロゴも同様のヒビが入っています。
この時のご依頼ではこれらのロゴデザインはそのままに、艶具合を艶ありから艶消しのマットブラックへとご指定承りました。
既存の塗膜を溶剤で剥がしてみると金属素地にはビッシリと錆びが発生しています。
錆びの部分は突起していて、サンダーで削ってみるとその下は浸食されて根深く錆が入り込んでいるのが判ります。
こうなるとサンダーで錆びを取るのは難しくなりますので、サンドブラストでの処理となります。
フレームはサンドブラスト専門店にて強力な直圧ブラストで処理をして貰いました。
細部は勿論、浸食された奥の錆びまでしっかり削り落として貰っています。
フォークの方の錆びはフレーム程では無く表層で止まっていたので当店にてサンドブラスト処理を行いました。
プライマーはその日の内に塗布し、続けてサフェーサー、またご希望に応じて防食性の高い浸透型エポキシプライマーを使用します。
この後熱を入れて下塗り・中塗りの塗膜が完全硬化したら全体を研磨して下地を整えます。
ベースカラー自体は通常通りで、最後に塗るクリアーを艶消し専用の物にする事でマットブラック&マットホワイトのロゴに仕上がります。
艶消しクリアーは自動車ボディの補修再塗装に使う2液ウレタン性の物で、性能自体は艶ありのクリアーと同様です。耐候性・耐擦り傷性に優れ、メンテナンス性も良好です。
デザインは元の通りで、艶だけを変えると言うのは面白い発送だと思います。マットブラックにホワイトのロゴが映えて格好良いですよね。