FIAT ABARTH595 Tail Light Red&Smoke

 アバルト595に装着される(されていた)フィアット純正のテールランプです。

フィアット純正のテールランプはフチが白くなっているので、車体色によってはこれが非常にチープに感じてしまうかと思います。

土台部分をマスキングする前にソケットが装着される穴を塞ぎ、泥汚れを洗浄します。

レンズ以外の部分をマスキングし、被塗面を研磨して足付け処理を行います。

テールランプの塗装は一日掛かりの塗装となる為、このように数セットを纏めて行う事でコストを落とすようにしています。

 今回はウィンカーとバックランプ部分以外を赤くする為、マスキングシートを作成します。

塗り分けのラインは内部の反射板の形に合わせます。

 ラインテープを貼った上に紙を貼り、位置がずれないように固定をしたら鉛筆の芯を擦るようにして形を転写します。

 それをスキャナーで読み込み、トレースラインを修正してカッティング用のデータを作製します。

 出来上がったデータを使い、カッティングプロッターでマスキングシートをカットします。

 カットしたマスキングシートを実際にテールランプ貼り、形を確認します。形が合わさない箇所はデータを修正して繰り返します。

 よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

 透過性の赤=キャンディーレッドを塗布し、マスキングシートを剥がします。露出したプラスチック素地に再びプラスチックプライマーを塗布します。

 全体に薄くスモークを塗り、最後にクリアーをコートして本塗り完了です。

 この状態で一日以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

 さらに数日寝かしたら完成となります。

 気になっていたフチの白さは全く感じられなくなりました。

 むしろフチの白い部分は光を反射させないので黒く見え、全体が引き締まった印象になります。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアー(STANDOX)の仕様となります。

クリスタルクリアーは高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーとなります。宜しければ併せてご検討くださいませ。