フォレスター内装&ドアミラー 本塗り

先日下準備を行っておいたスバルフォレスターの内装パーツと、

ドアミラー一式です。

それぞれ同じオーナー様からの御依頼で、届いた時期はそれぞれ違うのですが、同じ色同士で塗れるようタイミングを合わせました。

色は半艶黒で、この場合塗装後の磨き処理が出来ない為、ゴミの付着を極力減らせるよう前日までにブース内の壁と床、塗装台と棚板を高圧洗浄機で洗い流しています。

メーターカバーは成型時のヒケなどで表面が凸凹していたので、

「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で被塗面を平滑にしてあります。

こちらは先程のベージュ色のパーツ=アイサイトカバーのスイッチパネルです。

こちらは凸凹とした梨地(シボ)になっていますが、目立たない位置=車内天井に装着されるパーツなので足付け処理だけしてそのまま上塗りとします。

同じくアイサイトカバーの、ルームランプの間に嵌るパーツです。

ルームランプの切り替えスイッチのつまみです。

ミラーはそれぞれ分解して塗装したかったのですが、

爪で組み合わさっている土台のカバーパーツが単体では供給されていないようなので、分解せずそのままの状態で塗れるよう土台とミラー部を離した状態にして固定しました。

脱脂清掃後エアーブローで埃を飛ばし、樹脂素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布したら続けてベースコートを塗布します。

色は黒で、STANDOX原色の黒=MIX571そのままとなります。

ミラーも元々ツルツルとした素地なのでサフェ等は塗らず、足付け処理だけしてそのまま上塗りとしています。

アイサイトカバーは元々艶消しのグレーベージュが塗られていて、

艶の無い状態だと凸凹とした梨地(シボ)は目立たなかったのですが、濃色になって艶が出るとちょっとそれが目立ってしまったかも知れません。

こちらの方が分かり易いかもですね。レクサス内装のような綺麗なシボ模様なら艶が出る事で皮っぽく見える感じもするのですが、今回は梨地とシボの中間のような感じになっています。

ちなみに凸凹になっている利点としては肌触りや指紋が目立たないといったところがあります。あと成型時の歪を目立たなく出来る事ですね。

メーターカバーはサフェで下地を平滑に整えたので、

ツルンとした表面になっています。

こちらは不織布に粘着剤が塗布(浸透)されたタッククロスなる物で、これで被塗面を撫でる事でエアーブローでは取れないゴミなどを取り除く事が出来ます。元々は車体用で大きなサイズなのですが、小物専門になった現在はそれを小さくカットして使い捨て感覚で使用しています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは半艶仕様で、

これまで同オーナー様からの御依頼に採用していた内容と同じく、艶消しクリアーと半艶クリアー=STANDOX K9140とK9150を1:1で混合、ハードナー 27%、シンナー18%の割合としました。規定ではシンナーは9%となっていますが、肌目を出さないよう希釈率を倍にしています(いずれも重量比です)。

メーターカバーは角度的に表側からだけだとスプレーし難いので裏側からもアクセスしています。

素地の梨地(シボ)の影響が出ていますが、この後艶が引ける事によって落ち着いた感じになるかと思います。

半艶・艶消しの場合も艶ありと同様、2コートとしています。

ただ半艶の場合は使っているハードナーを乾燥が遅めの物(VOC25-30)にしている為に指触乾燥が遅く、2コート目までの乾燥時間=フラッシュオフタイムが長めになっています。ブース内の気温が25℃で20分~30分くらいでしょうか。

この時間が長くなるとそれだけゴミが着くリスクが高くなるので乾燥が早いタイプのハードナーや熱を掛けたくなるところですが、そうすると表面の乾燥にムラが起きて仕上がりで艶具合が変わってしまう為、余計な事をせずじっくりブース内で待つようにしています。

この後はブースを3時間くらい回しっぱなしにしてゴミが着かないようにし、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます(尚、今回は組付け作業がかなりあるので少し長めに寝かしておくようにします)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!