先日下準備を行っておいた下準備を行っておいたフォレスターの内装パーツ一式です。
同オーナー様からは他にも内装部品の塗装をご依頼頂いていますが、今回は「艶あり黒」系の色で本塗りを行います。
各パーツはフチから裏まで回り込んで塗れるよう、スペースを広めに取った状態で芯棒に固定しています。
樹脂素地が露出した箇所にはプラスチックプライマーを塗布しておきます。
今回は単なる艶あり黒では無くロゴ入れ作業がある為、時間に余裕を持って本塗りを行うようにしました。
オーナメントパネルは元々黒の艶あり仕上げに塗ってあって、オーナー様の御希望としては白のロゴ入れだったのですが、UV印刷等と違って塗装では「ロゴの部分のみを塗装」という事が出来ない為(物理的に出来ない事は無いのですが美観や耐久性の面から通常は行いません。また受け付けてもいません)、被塗物全体を塗るような方法となります。
ヘアーラインや梨地だったパーツは「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地作業で被塗面を平滑に仕上げています。
よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。
オーナメントパネルは「XT」のロゴを白で承っていまして、ただ黒の上に白を塗るのは隠蔽力の問題から膜厚が大きくなって仕上がり悪くなる恐れがあったので、今回は先に白を塗ってオス型でマスキングを行う事にしました。
同じくロゴ入れを承っているステアリングベゼルにも、ロゴを入れる箇所に下色として白を塗ります。
ステアリングベゼルに入れる「STI」のロゴはスバル「チェリーレッド」(カラーコード:651)で承っていましたので、配合データを使って色を作成しました。
一緒にお預かりしたシールの色と比べてみました。今回のチェリーレッドの方が少し明るく朱色寄りですが、以前塗ったタンブラーの時のシールに比べると今回のSTIの色は青味(ピンク味)が少ないので、自己流で弄ってしまうより「STI純正色」の方が良いかと考え配合データそのままで使う事にしました。
場所を工場二階に移し、作業前に撮影した画像を参考に位置を決めます。まずは水平とセンターの位置決めですね。
それに合わせ、STIの文字にカットしたマスキングシートを貼り付けます。
通常は後からロゴを塗りますが、黒の上に赤を重ねても全く隠蔽せず膜厚が大きくなって汚い仕上がりになる為、いつもとは逆の塗り方にしています。
同じようにして、オーナーメントパネルにもロゴのマスキングシートを貼り付けます。こちらもまずは水平と位置決めですね。
XTのマスキングシートを貼ってガイドのマスキングテープを剥がしてみるとちょっと角度が悪かったので一旦剥がしてもう一度貼り直しました。
尚、白はフォルクスワーゲン社の「キャンディホワイト」(カラーコード:LB9A)を採用しています。
マスキングした箇所を気にせずドバーと黒を塗ると表面張力でフチに塗料が溜まってしまうので、最初のコートではそこを避けるように塗ります。
同じようにステアリングベゼルも最初はロゴを避けるようにしてベースコートの黒を塗布します。
ここで肌を荒らしてしまうと幾ら艶々に仕上げても後から艶引けを起こしてしまうので、
ある程度吐出量がある口径のスプレーガンを使い、ウェットに塗り込んでツルンとした肌になるようにします。
一般の方だと艶々に仕上げる方が難しいように思えますが、実際にはそれよりも艶消し仕上げ(2液のトップコート)の方が難しく、またさらにはベースコートの方が大変だったりします。特にシルバーなどは一度肌を荒らしてしまうとムラのある仕上がりになってしまうのでドライコートは厳禁、塗っている最中に塗膜の表面が乾かないよう(肌が馴染むよう)揮発速度の遅いシンナーを使用し、ウェットで均一に塗り込む必要があります(そういった点で水性ベースコートは楽みたいですが、細かい塗り分け=ロゴ入れなどには不向きなようなのでうちでは使えないですかね)。
ロゴ周りは極力膜厚を着けたくないので口径0.5mmのエアーブラシで仕上げます。しっかり隠蔽させつつ最低限の膜厚で仕上げたい、といった感じですね。
こちらも同じようにロゴ周りは0.5mmで最低限の膜厚で仕上げ、フチがガタガタにならないように気を付けました。
白のベースに黒いロゴを入れるなら雌型のマスキングを使って綺麗に仕上げられますが、今回は逆なので工程自体も逆にしているといった感じです。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
どうしてもドライコートになってしまうので艶が引けてしまう所がありますから、クリアーを1コート多めに塗って後で磨くようにします。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。次はリキッドシルバーのパドルシフトか、ミラー関係のクリスタルブラックシリカ、または半艶黒を行う予定です。まだまだ沢山ありますね(笑)。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!



























































