自転車フレームRALEIGH 修理塗装承りました

RALEIGH

こちらをお預かりしたのは去年なのですが、ちょっとご依頼の経緯がいつもと違うので紹介が遅れてしまいました。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

今回のご依頼はシートチューブ部に出来た傷で、どうやら輪行時にこの部分を強く固定されていて深く傷付いてしまった模様です。ですので今回の請求元はその公共交通機関の企業様に当たる訳ですね。

実はこれはプロフィットを始めた当初、たしか13年くらい前にも同じような事がありました。屋久島かどこかの島に船で行く時に、輪行した船の船員さんさんにワイヤーで強く固定されてしまいフレームの至るところが傷だらけになってしまっていました。車種はアレックスモールトンのMTBタイプ?で、その時は保険作業だったので費用は潤沢でしたから(笑)、車体ごと預かって都内どこかの自転車屋さん(交通公園の近くと言うのだけは覚えてますが・・・)に持ち込んで分解して貰い、全塗装した後に再度組み付けて貰うといった結構面倒な事をやっていたのです。

その時のオーナー様曰く、「塗装は出来るけど元の色に戻せるってお店が見つからなくて・・・」という事でご依頼頂いたと思いますが、当時はインターネットも殆ど普及していない時代でしたから、「自転車塗装」といったキーワードで見つかるお店は非常に少なかったのだと思います(うちはネットに接続するのが結構早い方だったと思います)。まだISDNが全盛期の時代でしたよね(懐)。

RALEIGH1

で、今回の損傷部はこんな感じです。表だけでは無く裏側も・・・。

オーナー様のご希望としては「出来るだけロゴとその端のラインを残して欲しい」との事ですが、さすがにそれは難しく、また既に素地から錆が出ているので中途半端な修理をしても錆の再発は100%起きますから、だとすると塗り直す意味が無いのでは・・・と言うことで、改めて違う修理内容をご提示の上でご了承頂き今回ご依頼頂く事と至りました。

内容としては、

①この傷周りのロゴについてはしっかり下地から修理する(傷の周りは旧塗膜剥離~サンドブラスト処理)

②色(黒)を塗るのはシートチューブ部のみ(ベースコートのボカシですね。自転車の塗装ではあまりやりませんが自動車お車体なら当たり前のことです)。

③シートチューブ部以外のロゴは残したまま、全体に足付け処理~クリアーを丸々塗装

と言う作業内容になります。

ここ以外にも小粒な傷はありますがその辺りは下地処理の段階でベースコートをタッチアップしておきます。クリアーまで塗られれば艶は同化するので比較的目立たなくなりますかね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ちくださいませ!