BMWの内装パーツ 本塗り

bmw5 こちらもお待たせしております。先日ご依頼頂いたBMWのテールランプと一緒にご依頼頂いた内装品ですね。ただし作業内容が全く違うので同時には作業が出来ませんからこちらは別工程での作業となっております。

画像では普通に見えますが触ってみると恐ろしい状態です。塗装の表面は全体的にザラついていて場所によってはまるでマジックテープのようになっています(しかも尖った方)。 素地調整として塗膜表面を#800程度でサンディングしてみましたがこれが異様に硬く、一体どんな塗料を使ったらこうなるんでしょう・・・。

standox4そして本塗りの準備です。先日調色を行った塗料に専用の艶消し剤を入れます。今回は2コートシステムでは無く1コートソリッドのシステムなのでいつもの艶消しクリアーでは無くそれ専用の物を使います。調色済みの色に対してこれを50%入れますが、それにしても白過ぎるのでこれで色自体に影響されないのかがちょっと不安です(実際にはそんな事はありませんでしたが弊害がありました)。

さらに出来上がった塗料に50%硬化剤を入れていよいよ本塗り開始です。ちなみにこの2Kエナメル専用の艶消し剤、長いこと使っていなかったのですが今回の為に取り寄せました。久しぶりに使うのでマニュアル一式も揃えて貰いいざ本塗りに挑みます。

bmw6そして無事本塗り完了です。画像は塗った直後で、まだ艶がある状態ですがここから徐々に艶が消えていきます。・・・消えて行く筈なのですがどうも艶が消えません。「???」と思ったら、そういえば何でこれを使わなくなった理由を思い出しました。艶の消え方にムラがあるんですよね・・・。

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確かにマニュアルでの使い方には間違いが無く、これでもかってくらい攪拌不良にも注意しましたが結果的に上の画像以上に変化がありませんでした。まあ実はこういった事は良くある事なので一般的な塗装屋さんは艶消しと半艶は好まないんですよね。

ただ近年出ている最初からパッケージになっている「艶消しクリアー」は比較的これが安定していますので、今回はここで無理をせず(塗装の場合大体これで被害が大きくなります)、一旦強制乾燥~完全硬化させ、改めてこの艶消しクリアーで塗り直す事にします(既にしました)。

ちなみにご依頼は「半艶」ですがそれだとお借りした見本より見た目が激しく相違しますので艶消しで合わせています。既に二度目の本塗りも完了しておりますのでご安心くださいませ。灰皿(小さい方)が写っていませんがそちらも一緒に本塗り済みです。

それでは後ほどそちらも撮影して紹介しますね。もう少々お待ちくださいませ!