レガシィ(from北海道)内装パネル 下地処理

legacy18 純正の内装パーツにカーボンを貼って作られていますが、やはりと言うか無理が掛かっている箇所はあります。プラスチックとカーボンとの層間剥離で亀裂が出来てしまっています。

本来であれば一旦剥がしてエポキシ接着剤で固定し直す事が正解ですが、だとすると部品が何個も買えるような金額になってしまうので現実的な内容で修理する事にします。

legacy19jpgひび割れた周辺の塗膜を削り落とし、エポキシサフェーサーを塗ります。ポリパテや通常のサフェーサーだと単に厚みを充填するだけなので上記のようなヒビ割れを抑える効果はありませんが、エポキシ樹脂(ビスフェノールA)の強い3次元網の目構造(架橋ネットワーク)であれば割れた箇所の再発を防ぐ効果はあります。

根本的な修理方法ではありませんが、材料の特性を知っていれば限られた条件の中でもやれる事はあると言うことですかね。少なくとも意味の無い事に時間を割く必要は無くなります(まあそれも必要な事ではありますが)。

ただしエポキシ樹脂の注意点は攪拌不良と硬化させるのに熱をちゃんと掛ける事で、ウレタン樹脂やポリエステルのような感覚で使うと失敗する事も多いです。硬化剤単体(モノマー)だと非常に不安定な状態なので体にも良くありませんから注意が必要です。