BOMAカーボンフレーム 本塗り(フレーム編)

boma昨日本塗りに一日掛かったBOMAのフレーム&フォークです。ちょっと画像数があるので完結に紹介していきますね。

画像はサフェーサーの研磨が終わった状態です。今回は旧塗膜は全部剥がしていませんがデカールの段差などがあったので下地は平滑に整え直しています。

boma1まずはトップチューブに入れる「滑走路」の枠になる赤を塗ります。「何で赤なの?」と思われそうですがフチの色を変える場合はこれが基本ですよね。

boma2そして予め用意しておいた滑走路の形をしたマスキングシートを貼ります。一枚物に見えますが実はフチが1mm幅くらいで一周カットされています。

boma7 そして1mm幅のフチを残して真ん中のマスキングシートを剥がします。画像だと全部剥がしてしまっているように見えますがちゃんとフチは残っているのです。

ここで周りの青い部分を全部マスキングし、赤い部分を「グレー」に塗ります。

ちなみにその後マスキングテープを剥がしてみたら若干滑走路の位置がズレていたので最初からやり直しました(苦)。今回のフレームは円では無くクローバーのような形をしていて、それの頂点にセンターを合わせたら実際にはズレて見えてしまうのです。なので全体的に眺めてみるとフォルムよりも色の方が目立つのでどうしてもそのズレが気になってしまうんですよね。と言うことで改めてフレーム全体から中心を出してセンターを決める事にしました。それが上の画像です。

boma8そして滑走路にはセンターラインを入れますが、これの方法としては水糸を引く方法と同じように「輪ゴム」を切ったものを貼ってストレートなラインを出してみました。幅が1mm以下なのでそんなテープ持っていなかったんですよね。

pop6それに沿ってマスキングをしたら6mm幅のテープをピタリと重ねて貼っていき、半分を過ぎたら間のテープを剥がしてそれをさらに続けて貼っていきます。すると見事に6mm幅の点線が描けると言うことですね。こういった場合でわざわざ定規なんて使う事はありません。それだと非効率過ぎるのです。

boma9  そしてこんな感じにセンターラインが描けました。色はグレーにしています。

boma10そして問題の(笑)プロペラ飛行機です。滑走路は上から見ると見た目はセンターになっていますが実はやはり微妙にズレていて(それに合わせるとズレて見えるので現状で問題ありません)、やはりそのしわ寄せと言うか飛行機の片側の羽が滑走路から食み出ました。

ここで飛行機をズラすと本末転倒なので(全てが台無しです)、対応策としては飛行機をさらに少し小さくする事で対応意しました。幅はちゃんと計っていませんが34mm→32mmくらいだと思います。

pop5ここで飛行機ボディのグリーンの色を作り忘れている事に気が付きました・・・。いやはや何度も完成までのイメージは頭の中でしていたのですがどうやら色を作るところが抜けていたようです。失礼しました。改めてこの時点でご指定頂いた色見本を参考にグリーンを作成しています。

飛行機自体の塗装はそんなに難しい事では無く(余程センター出しの方が大変です)、ただネックだったのはやはり日の丸で、白い部分は恐らく0.2mm~0.3mmくらいなのでこれをカッティングプロッターでは難しいですから、飛行機とは別に作成したマスキングシートを貼って仕上げています。

boma11そして飛行機より大変なのがフレーム全体に差し掛かるストライプラインです。色々考えた結果、結局シンプルな方法で行う事にしました。変形の少ない和紙タイプのマスキングシートをやはり水糸のようにストレートに貼り(フレームの凸凹は余り気にせず)、それに沿ってフチをラインテープで貼っていきます。

boma12今回のフレームは単純な形の部分は皆無で、こういった複合ラインの上をストレートに通っていきますからこれはもう気が変になるように大変な作業です。一見簡単そうですがここが一番時間が掛かりましたかね。

boma17グレーを塗ったらさらにマスキングをして半分だけ赤を塗っていきます。この辺になると体力と言うより集中力の勝負で、最後に塗るクリアーを想像して(これがストレス発散になります)ネチネチとした作業を繰り返し続けていきます。

boma15 そして各ロゴを入れたらクリアーを塗って無事本塗り完了です。最後のロゴ入れになるとちょっと疲れがピークになっていたのか画像撮っておくのを忘れてしまったようです。

boma16逆さまなので判り難いですがseiran(飛行機)も半分だけ見えますよね。中々遊び心があって良い感じです。と言っても実は今回の内容にはとても深い意味が込められているんですけどね。内容を知ったら感動して泣いてしまいますよ(いや私も以前今回と同じような事をやった経緯がありまして・・・)。何かそれと無く紹介出来れば良いのですが・・・(ちょっと私のを例にして考えてみます)。

フォークの方もあるのですがそちらはまた後日紹介致しますね。ちなみにフレームはまだ終わりでは無くシートポストのクランプ部分も塗装しますので。