BOMAカーボンフレーム&フォーク塗装 完成

pop9 先日ワイヤーガイドの取り付けを終え完成しましたBOMAのカーボンフレーム&フォークです。長くなりましたがようやく完成に至りました。大変お待たせしました!

pop10制作にあたってのコンセプトとしては、オーナー様が果たせなかった夢(と言うか約束)を改めて実行する為の一台との事です。かなり感動的なお話なのですが一応ここでは控えさせて頂くことにします。

pop11 「POP NAVY」は恐らく車体の名称だと思います。

pop12 このフォントもそれらしいのを見つけて採用しました。ウネったチューブの形状に合わせてストレートのラインを入れるのが中々大変でした。真っ直ぐなところは真っ直ぐになっていないと気持ちが悪いですからね。私にとっては飛行機を描くより余程こちらの方が難しかったです・・・。

pop13 そして問題の滑走路です(笑)。全長は430mmとして違和感の無いギリギリのラインで一番長く取りました。

pop14自転車はフレームのカラーリングだけではなく付属品によって大きく雰囲気は変わりますから、是非今後の完成した姿も見てみたいところです。

ちなみにオーナー様は自転車ショップのオーナー様でもありまして、そちらのオフィシャルサイトで紹介されているこのレポートを見れば今回御希望されたデザインについても多分納得出来ると思います(笑)。完成した姿もお店に行けば見れるかも知れませんね(ちなみに私のクランク交換を近々お願いしに行く予定です)。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BOMAカーボンフレーム&フォーク 組み付け

boma16 組み付けと言っても自転車自体の組み付け作業ではなく、こちらで外したワイヤーガイドの取り付けとなります。フレームに穴が空いている箇所がそうですね。塗膜で穴が小さくなっているのでまずはドリルで適正な大きさに戻します。

boma17 そして取り外していたワイヤーガイドです。リベットの頭はちょっと大き過ぎて枠に入り切らないのでドリルに取り付けてペーパーを当て一回り小さくしておきます。

boma18 そしてこんな感じで組み付け完了です。リベットは自動車でも未だに多く使われている程メジャーな固定用金具で、付ける時は早いですが外す時がちょっと面倒なのでそろそろ違う物に代わって欲しい気がしますが・・・。

boma19トップチューブを真上から見るとこんな感じで、チューブの中央が盛り上がった形状になっているのが判ると思います。

この状態だと滑走路はチューブの中央にあるように見えますが、横から見ると実は微妙に片側に寄っていたりします。これはフレームの形状自体が歪んでいる為で、最初はこれに合わせて滑走路を配置してしまい、数値的には中心になっていても真上から見た時には滑走路が横にズレてしまっていました。

結果、数値的なセンターは無視し、改めて目視でセンターを決めて塗り直す事としました。フレームに跨った状態でこの滑走路が横にズレて見える方が嫌悪感が強いと思いますのでこちらを優先したのです。と言っても左右から見た時のズレも判らないと思います。ちなみに滑走路自体はパソコンでデータを作っているので完全なシンメトリーですので。

という事で明日には完成画像を紹介出来ると思いますが、実は明日は朝から本塗りの予定が入っているので紹介は遅れるかも知れません。何卒ご容赦下さいませ・・・。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

BOMAカーボンフォーク 本塗り

boma4 フォークはフレームに比べるとロゴとマークのみなのでいつも通りの作業でOKです。

位置を決めたら予め用意しておいたマスキングシートを貼っていきます。

boma6 周りを養生して黒をスプレーします。作業自体はフレームと並行していて、フレームの方の塗装を乾かしている間にこちらを進めるような感じですかね。とにかく効率良く行います。

boma5 そしてマスキングを剥がします。フォークの外側にある4つの丸は魚雷の発射口をイメージされているようです。

フォーク内側に入れた「イ四00」はそういった名の潜水艦の事を表していて、トップチューブに入れた飛行機のイラスト「晴嵐」(seiran)を搭載出来る「潜水空母」とも俗称されているらしいです(ちょっと調べてみました)。っていうか潜水艦の中に飛行機を格納出来るって・・・(だから羽を畳んでいる画像があったんですね)。

boma14そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

フレームの方はまだ塗る部分が残っているので完成は来週半ば以降といった感じですかね。もう少々御待ち下さいませ!

 

BOMAカーボンフレーム 本塗り(フレーム編)

boma昨日本塗りに一日掛かったBOMAのフレーム&フォークです。ちょっと画像数があるので完結に紹介していきますね。

画像はサフェーサーの研磨が終わった状態です。今回は旧塗膜は全部剥がしていませんがデカールの段差などがあったので下地は平滑に整え直しています。

boma1まずはトップチューブに入れる「滑走路」の枠になる赤を塗ります。「何で赤なの?」と思われそうですがフチの色を変える場合はこれが基本ですよね。

boma2そして予め用意しておいた滑走路の形をしたマスキングシートを貼ります。一枚物に見えますが実はフチが1mm幅くらいで一周カットされています。

boma7 そして1mm幅のフチを残して真ん中のマスキングシートを剥がします。画像だと全部剥がしてしまっているように見えますがちゃんとフチは残っているのです。

ここで周りの青い部分を全部マスキングし、赤い部分を「グレー」に塗ります。

ちなみにその後マスキングテープを剥がしてみたら若干滑走路の位置がズレていたので最初からやり直しました(苦)。今回のフレームは円では無くクローバーのような形をしていて、それの頂点にセンターを合わせたら実際にはズレて見えてしまうのです。なので全体的に眺めてみるとフォルムよりも色の方が目立つのでどうしてもそのズレが気になってしまうんですよね。と言うことで改めてフレーム全体から中心を出してセンターを決める事にしました。それが上の画像です。

boma8そして滑走路にはセンターラインを入れますが、これの方法としては水糸を引く方法と同じように「輪ゴム」を切ったものを貼ってストレートなラインを出してみました。幅が1mm以下なのでそんなテープ持っていなかったんですよね。

pop6それに沿ってマスキングをしたら6mm幅のテープをピタリと重ねて貼っていき、半分を過ぎたら間のテープを剥がしてそれをさらに続けて貼っていきます。すると見事に6mm幅の点線が描けると言うことですね。こういった場合でわざわざ定規なんて使う事はありません。それだと非効率過ぎるのです。

boma9  そしてこんな感じにセンターラインが描けました。色はグレーにしています。

boma10そして問題の(笑)プロペラ飛行機です。滑走路は上から見ると見た目はセンターになっていますが実はやはり微妙にズレていて(それに合わせるとズレて見えるので現状で問題ありません)、やはりそのしわ寄せと言うか飛行機の片側の羽が滑走路から食み出ました。

ここで飛行機をズラすと本末転倒なので(全てが台無しです)、対応策としては飛行機をさらに少し小さくする事で対応意しました。幅はちゃんと計っていませんが34mm→32mmくらいだと思います。

pop5ここで飛行機ボディのグリーンの色を作り忘れている事に気が付きました・・・。いやはや何度も完成までのイメージは頭の中でしていたのですがどうやら色を作るところが抜けていたようです。失礼しました。改めてこの時点でご指定頂いた色見本を参考にグリーンを作成しています。

飛行機自体の塗装はそんなに難しい事では無く(余程センター出しの方が大変です)、ただネックだったのはやはり日の丸で、白い部分は恐らく0.2mm~0.3mmくらいなのでこれをカッティングプロッターでは難しいですから、飛行機とは別に作成したマスキングシートを貼って仕上げています。

boma11そして飛行機より大変なのがフレーム全体に差し掛かるストライプラインです。色々考えた結果、結局シンプルな方法で行う事にしました。変形の少ない和紙タイプのマスキングシートをやはり水糸のようにストレートに貼り(フレームの凸凹は余り気にせず)、それに沿ってフチをラインテープで貼っていきます。

boma12今回のフレームは単純な形の部分は皆無で、こういった複合ラインの上をストレートに通っていきますからこれはもう気が変になるように大変な作業です。一見簡単そうですがここが一番時間が掛かりましたかね。

boma17グレーを塗ったらさらにマスキングをして半分だけ赤を塗っていきます。この辺になると体力と言うより集中力の勝負で、最後に塗るクリアーを想像して(これがストレス発散になります)ネチネチとした作業を繰り返し続けていきます。

boma15 そして各ロゴを入れたらクリアーを塗って無事本塗り完了です。最後のロゴ入れになるとちょっと疲れがピークになっていたのか画像撮っておくのを忘れてしまったようです。

boma16逆さまなので判り難いですがseiran(飛行機)も半分だけ見えますよね。中々遊び心があって良い感じです。と言っても実は今回の内容にはとても深い意味が込められているんですけどね。内容を知ったら感動して泣いてしまいますよ(いや私も以前今回と同じような事をやった経緯がありまして・・・)。何かそれと無く紹介出来れば良いのですが・・・(ちょっと私のを例にして考えてみます)。

フォークの方もあるのですがそちらはまた後日紹介致しますね。ちなみにフレームはまだ終わりでは無くシートポストのクランプ部分も塗装しますので。

 

何とかやりきりましたが・・・

pop6

長らくお待たせしておりましたBOMAのカーボンフレーム&フォークは本日無事本塗りを終えました。ただ何だかんだ塗り始めてから終わるまで12時間も掛かってしまいましたが・・・。流石に今日は疲れました。

紹介すると非常に長くなりますのでこちらは改めて後日とさせて頂きますね。ちなみに今日だけで3キロ痩せました(これはこれで嬉かったですが)。

pop5

上のマスキングは滑走路のセンターラインを塗る為のマスキング作業です。その後こんな感じで自転車のトップチューブ上に戦闘機を配置したのです。無事ランディング出来ていますので御安心下さい。

仕上げは艶有りですので最後はテロテロに仕上がっています。ただまだ熱を入れていないので逆さまの状態ですからそれだとこの飛行機は見れないんですよね。もう少々お待ち下さいませ。

尚明日は銀行に寄ってからの出社となりますので少し遅れる予定です。何卒ご容赦下さいませ。