ROVER MINIのメーターパネル 本塗り

mini3 こちらもお待たせしました!ローバーミニの純正メーターパネルも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。と言ってもまだ次の作業があるのでこれで完成と言う訳では無くもう少し続きますが・・・。

上の画像は本塗り前の状態で、純正の塗装は艶消し黒に塗られていますからそちらを足付け処理して塗り易い様にセッティングしてあります。

mini9ちょっと作業の順番は違いますが紹介いていなかったのでここで割り込みしますね。こちらは色を作成しているところです。

前回同様、色見本として一緒に送って頂いた缶スプレーを色板に吹き付け、それを元に色を作成します。基本通り赤とオレンジと白と黒の四色ですかね。

mini4 そしてベースコートのオレンジを塗布し終えた状態です。ここで一旦台から外して元々プリントしてあった文字を塗装で入れなおします。

時々頂くお問い合わせで「文字はマスキングで残せますか?」といった事を聞かれますが、このロゴをマスキングで綺麗に残すのは至難の技と言うか恐らく無理かと思いますが・・・。ガタガタになっても構わないという事であれば何とか出来ない事も無いと思いますが、酷い仕上がりなのに費用は高くなるといった事では余り意味が無いですよね。なので一旦塗り潰してから入れ直すという事が一般的な作業になります。

mini5 文字の形と大きさは最初の時点でデータ化してあるので、後はちょっとアナログ的ですがプリント位置を示した台紙を嵌めてその位置にマスキングシートを貼っていきます。

結構地味な作業ですが私的にはこういった付帯作業が意外と好きなのかも知れません。と言うかピンセットを使う作業がどうも楽しいみたいです(病)。

mini6 そして文字の周りをマスキングします。この辺は技術云々では無く単にネチネチとした作業の繰り返しですかね。ただし少しでも貼り残しがあると全てが台無しになるので見直しは何度も行います。

mini7 そして文字入れ完了です。この後台に戻したらいよいよクリアーです。

mini8塗ったクリアーは「艶消しクリアー」で、ただ上の状態は塗装直後なのでここから徐々に艶が消えていきます。艶消しもきちんとウェットに塗らないと綺麗に見えないのでしっかりと塗りこみます。

ちなみに今回は文字の部分を「艶有り白」でご依頼承っておりますので、艶消しクリアーが完全硬化後、再度文字の部分をマスキングしてクリアー(艶有り)を塗ります。その場合に使うマスキングシートは今回作った物よりも若干大きいサイズにしてあります。

色々方法はあるのですが、私的にはこういった文字はシャープ感が大切だと考えているので今回は「ベースコートはベースコートに馴染み易い」と言う性質(って言う程の事ではありませんが)を使って先に文字を入れて全体に艶消しクリアーをコートしてしまいました。全てのケースでこれを行う訳ではありませんが、一辺倒な事しか出来ないよりも色々な方法を知っている方が同じ時間(費用)でも良い仕上がりに出来るんですよね。この辺が塗装の面白いところです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!