ステアリングスモーク塗装 完成

handle こちらもお待たせしました!ウッド製の純正ステアリングも本日完成となります。

御依頼内容としてはウッドの部分をスモークでの塗装で、比較的濃く見えますがいつものテールランプの塗装で言うと「薄目」程度の濃さだったりします。反射板も奥行き間も無いので薄いスモークでも比較的濃く見えるのです。

テールランプのように内部に反射板があるような構造では無いので光源を向かい側にすると透明感は判り難いですが、光に当たるとちゃんと木目は確認出来ます。画像だと判り難いですが実物はもっとはっきりと確認出来ますので御安心下さい。

handle1 社外品のハンドルであればフラットな形状なのでそんなに意識しませんでしたが、今回の純正ハンドルは裏側はかなりボリュームのある形となっているのでこの辺がちょっと想定外だったというかかなり塗り難かったです。スプレーは「塗装面に対して垂直に」が基本となりますので、こういった円形の場合は対角から塗るとなるとスプレーパターンを一番細くして隙間から遠くを狙い打つ感じですかね。さらにマスキング際にはクリアーを塗り過ぎないようにしなければならないのでこの辺で神経をすり減らしましたかね。まあこれはいつもの事ですが(苦笑)。

handle3塗装屋に限る事では無いと思いますが、作業している人間からすると頂いているお金は「技術料」として考えている事は殆どありません。どんなに仕事が上手く出来たとしてもそれで多めにお金を頂いている訳ではないのです。

ではどうやって費用が算出されているかと言うと、実はその殆どは「時間工賃」と言う事で決まっています。その作業にどれくらいの時間が掛かったかと言う事ですね。あとはそれに多少なりリスク分が含まれている場合もあります。取り返しのつかない失敗をした時に発生する損害分はやはり考える必要がありますので。

なので仕事が上手い・下手と言うのは実際の費用には余り関係無く、この辺が「芸術品」とは大きく違うところだと思っています。当店で行っている事は全て工業的(または工芸品)なもので、仕上がりについては「選んで貰う基準」としてのきっかけ的な事だと思うのです。どんなに上手く出来たからといって余分にお金を貰う事はありませんからね。

ちなみに最近気付いたのですがこういった事を総称して「職人」と呼ぶのでは?と思った次第です。と言っても自分の事を職人だなんて思って事は一度も無いのですが(笑)。自由にやっている分、イメージ的には「傭兵」に近いかと(笑)。選ぶ自由が欲しいのです。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!