BMWヘッドカバー結晶塗装 本塗り

bmw55 こちらもお待たせしました!ブルーに続けてレッドの結晶塗装でご依頼頂いていますBMWのヘッドカバーは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。先日酷く見えた腐食跡もリン酸処理で綺麗になっているのが判ると思います。

bmw56いつもの様にプライマーを塗布します。腐食が酷い場合にはさらに防食性の強いプライマーを使いますが通常はこのプライマーで宜しいかと存じます。

塗装に限る事では無いですが、行う作業については実は「ここまで」と言う終わりはありません。お金と時間を費やすだけ費やしても100%と言う事は無く、かといって全部をやり直して最初からやり直と言う事も現実的ではありませんのである程度の線引きは必要です。「死ぬまで乗り続けるつもりだ」といったご要望がありましたらそれに対しての対策も可能ですが、やはり時間も費用も天井知らずになってしまうのでそれをこちらから提案する事は無いのです。この辺の判断は本当に難しいので結果的にお見積もりをオープンにするのが難しいんですよね。部品は同じでも毎回状態が同じと言うことはありませんので。

ただいずれはある程度の作業例はそれに掛かった費用と内訳をオープンにしたいと思います。それであれば毎回見積もりをする作業が減りますから効率は良くなる筈ですので(現状はどうしてもメール対応に時間が掛かってしまっておりますので)。

bmw57塗った直後は通常の塗装と同じくテロテロ(と言うか結晶塗装の場合は「デロデロ」)の状態ですが、その後140℃~170℃くらいの熱を掛けると硬化と共にこの結晶目が現れてきます。恐らく塗膜中の上層と下層での硬化時の伸縮率の違いからこのチヂレ目が生じるのだと思います。ただそれ故に色々な状況でチヂレ目の具合は変わりますから均一にこれを出すのが難しいんですよね。簡単そうに塗れていますがスプレーの仕方には実は色々考えて行っていたりしますので・・・。

それでは次は凸部を面研して完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!