オーディオパネル 下地処理

audio3先日色は作成しておいたので旧塗膜を剥がします。と言うか、塗膜自体は特に問題が無ければ全部剥がす必要は無く(まともな塗膜と言うことが前提ですが)、剥がすと言うよりは傷がある塗膜を削って平滑にするといった作業になります。今回の場合は小傷が全体的にあるので、一つ一つを拾っていくよりもエアーツール(ダブルアクションサンダー)を使って全体の塗膜を削ってしまった方が早いと言う事なのです。同様に自転車フレームの塗膜を剥離するケースも殆どがそうですね。パッと見は気付かなくて小さな傷は沢山あるので一つ一つ処理するくらいなら全部剥がしてしまった方が余程早い(安く済む)のです。

audio4アルミ素材の場合はちょっとした傷でもこういった打痕が残っているケースが多いです。この程度なら2液のサフェーサーで埋まるので(埋めた後に研ぐので)特にパテなどは使いません。塗膜を削らないで傷をパテだけで埋めようなんて事は通常有り得ません。

audio7また全体をダブルアクションサンダーを使ってやろうとすると、こういった細かいフランジのプレスラインなどは削り過ぎてラインを崩してしまう恐れがある為、こういった箇所は最後に手研ぎで処理します。

audio5そして下塗り準備完了です。裏側は全面にマスキングテープを貼ろうと思いましたが、2液のサフェーサーやクリアーなどは比較的膜厚が付くのでフチに塗料のバリが出来てしまいますから、今回は上下のフランジ部分に合わせてカットしたダンボールを敷くだけにしました。パネル自体の自重があるのでこれなら裏に塗料も飛ばないと思います。

ちなみに純正の塗装はちゃんとプライマーが塗られています。電化製品等の場合、大抵は金属に直接上塗り塗装が施されているケースが殆どなのですが、今回のようにわざわざプライマーが塗られているのは結構稀です。こういった事は昔の物の方がちゃんとやってあるように見受けられます。まあ現代では内需だけの戦いでは無いですからメーカーも大変なんでしょうけどね。

audio6ちょっと写真が一枚足りませんが、最初にプライマーを塗ってからサフェーサーを塗っています。プライマーは薄く2コート、サフェーサーはいつもよりもシンナーで多く希釈して薄目にしたものを4コートに分けて塗っています。例えば希釈しなければ2コートで塗って同じ膜厚にも出来ますが、その場合は「肌」が荒れてしまうので(凸凹の山と谷の落差が大きくなるので)、こういった研ぎ作業で角の下地を出し易いような場合は極力肌が滑らかになるようにしておきます。まあ結局後で自ら研ぐのですから出来るだけ楽で確実に出来るようにしておくのは当然の事なんですけどね。ただ元がせっかちな性格だったので、若い頃はこれが出来なく色々と苦労をしましてでして・・・(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少しです。