アテンザバンパーグリル 梨地の下塗りのその後

atenza36先日下塗りを終えているマツダアテンザのバンパーグリルです。大きいフロントグリルの下にある部品ですね。

元々は未塗装品で、表面は若干ですがザラザラした細かい梨地でした。それをそのまま塗ると上のように中途半ぱに艶が引けたような仕上がりになります。実際は艶消しや半艶と言う仕上げでは無く、艶がある筈なのに表面のザラザラに影響されて変な艶具合に見えるのです。

一応比較の為に「塗装直後」の画像も紹介させて頂きますね。

atenza34塗り終わった直後はこんな感じで艶々でしたが、素地が悪ければそのまま仕上がりに影響されてしまうのです。

ちなみに本来であればこういった梨地は「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にする必要があるのですが、こういった形状の部品ではエアーツールが使えないので全て手作業での研磨となります。グリルとこのロアグリル二点だけで一日終わってしまいますから相当の費用になってしまうんですよ・・・。

が、今回の梨地は比較的浅く細かい目だったので、サフェーサーの代わりに上塗りを二回行う「二度塗り」の方法で対応しています。これなら研ぎの作業は行いませんからね(上塗り塗料は切削性が悪いので気楽には研げません)。

ただ塗膜を塗り重ねる事によって細かいディテールが損なわれてしまうのでどうしてもシャープ感は損なわれてしまいます。何でもこれで済ませられるという事では無く(特に内装部品のようか細かい造りの製品)、しかも梨地が粗い目であれば逆に肌がデロデロになるだけでさらに悪化させてしまいますから、この辺はよく考えて使う必要があります。楽だけをしようとすると大抵は悪い結果しか得られませんからね。

それでは作業進行しましたまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!