メルセデスGL550テールランプ一式 本塗り

benz53こちらもお待たせしました!ゲレンデのテールランプ一式+リヤリフレクターレンズ、合計6点も無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。上の画像は裏側をマスキングしてレンズ表面を足付け処理しているところです。作業前の脱脂、足付け後の脱脂でこの時点で既に二回脱脂処理しています。スモーク塗装やキャンディー塗装などはハジキが出ると取り返しが付かないのでしつこいくらい脱脂を行います。

benz54 そして台にセットして本塗り準備完了です。下地処理までは前日までに終わらせていて、一旦保管部屋に仕舞ってあるのでこの時点でもやはり脱脂処理は必須です。ただクリアー抜きの作業は無いのでこれ以上レンズに触れる事はありませんから脱脂作業は計3回で完了です。ちなみに中古品の場合はワックス等の付着があるのでさらにもっと行います。

benz55 画像だと分かり難いですがウィンカー部分が薄い赤になっていてさらに朱色っぽさが強くなっています。最近のテールランプはこういった傾向が強いですからちょっと勿体無いですよね。またはこの辺を気にする方が少数派で、実際は鮮やかな赤の方が世間一般的には好みになるのかも知れませんかね。私はもう麻痺していてよく判りませんが(苦笑)。

benz57 そして本塗りです。先程紹介したAクラス同様こちらもこのCLSテールランプの施工例を参考にして濃度を調整しています。濃さは薄いですがやはりスモークは6コートとなりました。

スモーク塗装は「濃くする」のは実は簡単で、要は「ムラ」や「ダマ」といった事を心配する事がありませんし(見えませんので)、また「濃過ぎた」という失敗もありませんから余り深く考え無いで塗装を行う事が出来ます(私的見解ですが)。実際以前一時期勤めていた都内の板金塗装会社でも何度かスモーク塗装を行いましたが、「濃度の設定」と言うのは存在せず、とにかく塗れば全てが「真っ黒」になってしまっていましたが(クリアー抜きも存在しません)、それでも特に問題は無かったので今のように強いプレッシャーを感じる事はありませんでした。まあそれはそうですよね(笑)。

benz58 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

こちらもAクラスのテールランプ同様、「黒味」と言うよりは「深み」程度で収まるように調整しています。この薄さで「6コート」は有り得ないかも知れませんが、1コート毎のスモーク含有量を減らさないと薄いスモークの場合はムラやダマが目立ってしまいますし、一旦濃すぎてしまうと元には戻れないのでかなりの微調整が必要となるのです。

benz59ちなみにコート毎のスモーク含有量は毎回調整していて、イメージとしては「薄目→濃く→凄く薄く」といった山なりな順番となっています。

benz56そしてこちらはリフレクターレンズです。所謂「反射板」ですね。

こちらは通常のランプとは違い「底の浅い」板状の形状となっていて、特徴としては少しのスモークでもいきなり黒くなってしまうので注意が必要です。

benz60スモーク塗装自体はテールランプと一緒に行い、ただこちらは3コートのみで終わらせています。とにかくこちらも黒くはならないよう、元の赤みを残しつつ落ち着いた感じに留めるようにしています。室内や日陰など暗い環境になっても透明感は十分残っていますのでご安心下さい。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。今週中には完成予定です。もう少々お待ち下さいませ!

あと今回はクラウンマジェスタのランプも一緒に本塗りを行っています。そちらはもう少し時間が掛かると思いますのでもしかしたら明日になるかも知れません。何卒御容赦の程宜しく御願い致します。