こちらもお待たせしました!クラウンマジェスタの純正テールランポも無事本塗り完了しています。ご安心下さい。
今回御依頼頂いたテールランプは恐らく中古品として購入された物で、長年愛用されて来たテールランプにありがちなワックス(実際にはそれに混入されたコンパウンド)がいたるところに溜まっています。むしろ大事にされていたのでしょうね(やり方は別としてかも知れませんが・・・)。
ただこれを残したまま塗ると面倒な事になりますので、足付け作業の前にコシの強いナイロンブラシとシリコンオフを使って綺麗に掃除をしておきます。またメッキ枠はコンパウンドで先に磨いておきます。
清掃が終わったらマスキングをして足付け処理、再度シリコンオフで清掃したら一旦保管部屋に仕舞っておきます。
そして本塗りのタイミングが来たら塗装ブースにセットして準備完了です。この時点でも再度脱脂処理を行うのは既に6回目くらいで、むしろこのお陰でテールランプ系でハジキに悩む事は極稀です。まあ普通の塗装と違ってハジキ一つでも致命的になったりしますので当然ではありますか。
こちらは見本となる写真を添付して頂きまして、御指定としては「写真のテールランプよりも気持ち濃く」との事ですのでこれに併せて濃度を調整していきます。
このテールランプは内部が透けて見えるような構造では無く底の浅いタイプなのでちょっと塗り過ぎると真っ黒になりますからこの辺りに注意します。
このテールランプは土台の部品がそのままメッキ枠になっていて基本的には分解が出来ませんから場所によってはこんな感じでかなり見切りが厳しくなっています。ここの隙間は皆無です。
なのでマスキングの順番としては最後にここを貼る様にして、クリアーを塗り終わった直後に簡単に剥がせるようにしておきます。クリアーが流動しているうちにマスキングを剥がせば見切りの箇所は比較的綺麗に仕上げられるのです(ただしそれなりにリスクも伴いますが)。
クリアーを塗り過ぎれば当然「垂れ」は生じ、また今回の場合は枠があるのでそこにクリアーが溜まったりしたらちょっと取り返しの付かない事になったりします。かといって肌を作らずに塗ってしまうとフチなど磨き難い箇所もありますので、今回のテールランプはこの辺がちょっと難しいというか面倒なところがあるかも知れませんね。
それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!