SHUREマイク塗装承ってます

shure1実はお預かりしたのは一ヶ月くらい前なのですが、どなたかへのプレゼント用との事なので掲載は控えておりました。ただ折角なので・・・と思ってメールで連絡差し上げましたら掲載OKとの事ですので改めて紹介していきたいと思います。今回は新たな機器も導入して今までに無い作業方法も取り入れています(と言うかかなりフライング気味ではあったので作業着手まで時間が掛かったのですが・・・)。

mic18 今回のデザイン画については御依頼者様にIllustratorでデータを作成して頂きそちらを入稿して頂きました。単なるイラストやjpeg画像だと結局それをベクター形式のデータ(専用のソフトで作成するai形式のデータ)に作り直さなければなりませんので「データ作成費」が必要となってしまいますが、今回は形状やサイズをそれぞれそのまま使えるように造って頂きましたのでこの費用を省く事が出来ています。ちょっと専門的な事なのですが身近にPCを使ってイラスト作成をされている方やデザインを勉強された方などが居れば御願いすれば何とかなるかも知れません。菓子折りくらいなら相当安く済む筈ですので・・・。

mic17今回ネックだったのは「極小の文字」でして、これはさすがにマスキングシートでの作成は物理的に不可能ですので「デカール」で対応する事にします。実はちょっと前に新たなドライプリンターを2台購入していまして、その内の一台が無事オーバーホールを終えてようやく本格的に仕事に導入出来るようになったのです。このドライプリンターについては以前から自分の趣味用に1台持っていたのですが、とにかく普通のプリンターとは違ってデリケートな機械なのでちゃんとした仕事用に一台用意したかったんですよね。

で、ここのところ仕事が終わってから深夜までこれのテストを行っていまして、それが終わって帰宅して寝れるのはるのはもう明け方4時・・・と言う事を毎日繰り返していました。寝不足ではありますがこの作業が滅法楽しくてそんなに苦では無かったんですよね。

このプリンターの凄さについてはモデラーの方なら既によくご存知かと思いますが、詳しくはまた後日改めて紹介しようと思います。ちなみに画像に写っている「60th」の赤ですが、それぞれ微妙に色が違うのが判ると思います。このプリンターはCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)をそれぞれ別に刷って重ねる事で色を作る事が出来る優れものなのです。メリットは「完全にドットが見えない」と言う印刷品質で、さらに下に白を敷いたり同じ色を何度も重ねたり、最後にクリアーコーティングを行ったりといった複雑な作業を誰もがご家庭で(多分)出来るのです。ちょっとありえませんよ・・・(恐)。

実は昨日白も刷る予定だったのですが自宅からそれ用のインクリボンを持ってくるのを忘れておりまして、急遽ヨドバシドットコム(最近のお気に入りです)で注文したら何と本日届きました。これから夜の部でこちらのテスト印刷を行いますので近々それも含めてまた進行状況を紹介したいと思います。もう少々お待ち下さいませ。そして改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!