リカンベント用カウルパネル 補強作業

cover6 こちらも大変お待たせしております。リカンベント(なるちょっと特殊な自転車)のカウルパネルですね。現在はクリアーなのですがこれをキャンディーレッドの塗装で承っています。

ただこちらが予想以上に柔らかい素材だった為、このまま塗っても「持ったら塗装が割れてしまう」と言う恐れがありますので塗る前に補強をしておこう、と言うことになっています。どうも最近塗る以外の作業が増えているような気がしますが気のせいでしょうか・・・。

cover1特に強い力で固定している訳では無く、この素材はこれくらい柔らかいのです。 塗装自体をお断りする事も考えたのですが、やり方次第では何とかなりそうなので色々試してみる事にしました(商売としては駄目ですよね・・・苦笑)。

cover3と言うことで取り寄せたのがこちらのPET製のアングル素材です。10mm幅の物は柔らか過ぎて使い物にならなかったので今回は20mm幅の物を使います。

cover7 補強のアングルは余り長過ぎるとカーブの部分に差し掛かってしまうので、直線の部分のみとして60cmの長さでカットして固定します。両方とも接着面は足付け処理をし、接着材は強力なエポキシ系の3Mオフホワイトを使っています。お手軽な両面テープも検討したのですがやはり駄目ですよね。

cover8 片側ずつ接着を行い無事両方付きました。効果としては抜群で、また全体の形を固定した訳ではありませんからこれなら車体に取り付ける際にも今まで通り固定具の形状にちゃんとフィットするように出来ています。どうぞご安心下さいませ。

cover9前方の丸味を帯びた箇所はまだちょっと柔らかいかと思いますが、あとは塗膜自体を柔らかい仕様(軟化仕様)にしますからそれで対応出来るかと思います。

・・・・と思って安心していたのも束の間、実はこの後に回りの黒いモールを外してみたら、前方の丸味を帯びた箇所が予想以上にフニャフニャになってしまいました・・・。さすがにこのままでは塗れそうも無いので結局そこにも補強を施す事にしました。ただ既に作業は完了していて後は様子を見るだけでして、恐らくはこれで塗っても大丈夫なレベルに出来ていると思います。

作業方法としては両サイドと同じ様なアングル素材は使えませんので(3次元曲面です・・・)、こちらはファイバークロスを貼ってエポキシ樹脂(接着材)で固定する事にしました。見た目はさすがに「補強しました」といった感が出てしまいましたが、裏側は最後に全体を艶消しの黒で塗るので、アングルも含めそんなに目立たないと思います。

ちなみに見た目を優先するとしたら2液ウレタン性のボディーシューツをタップリ塗ってコシを出す、と言うことも考えたのですが(多分これも有効です)、重量的にかなり重くなってしまうのでこちらはボツとしました。防振効果も得られるのでバイクや車だったらこれで良いんですけどね。自転車ではマズイでしょう・・・。

そちらの作業については後日撮影したら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!