バイク用キャブカバー結晶塗装 本塗り

cab5 先日お預かりしておりましたバイクのキャブカバーです。丁度業者さんからの御依頼で結晶塗装を塗る仕事があったので一緒に行いました。画像はリン酸処理が施された状態です。

cab6いつも通り最初にプライマーを塗布します。リン酸塩皮膜自体に耐食性はありますが、さらなる防食効果と上塗り塗料(今回の場合は結晶塗装)の密着性を確保する為にはプライマーの塗装は必須です。最初の数年は大丈夫でも一旦剥がれ出したらもう止められませんので・・・(全て剥がしてやり直しです)。

cab7そして本塗り完了です。部品が小さいのでいつもの通りタップリ塗ってしまうと結晶目がクドく汚い仕上がりになってしまうので、シンナーの希釈率を上げて膜厚を気持ち薄めにして仕上げます。ちなみに膜厚が薄過ぎると今度は十分にチヂレ目が出てくれないので、小さい部品はこの辺のさじ加減が結構微妙になってきます。余程大きいヘッドカバーの方が楽だったりするんですよね・・・(実際塗り直すようなケースも小さい被塗物の場合が多いです)。

実は本塗りを完了したのは数日前で、既に完成もしていますから後ほどそちらの画像も紹介します。業者さんに納める方は納期が指定されていて、そちらはちょっと急いでいたのでこちらのアップが遅れてしまいました。結晶目は綺麗に並んでいると思いますのでそちらはご安心下さい。