リカンベントカウルパネル 素地調整

cover10 ようやく裏側の補強が完了したので塗装の為の作業に入ります。ここまで来るのに随分と時間が掛かってしまいましたが、何とか塗膜が保持出来る程度までにはしっかりと出来たので安心しました。本当は素材が判らない物に関しては手を出さない事が懸命な筈なのですが、結局なんだかんだ言ってやってしまうんですよね。勿論その為の費用をオーナー様がご納得して頂けると言うのが前提ではあるのですが(毎回すいません・・・)。

cover11実は傷以外にエクボ状の窪みやピンホールなどが結構ありまして、本当は全体にパテを塗って研ぎ出したいところですが、使用用途を考えるとさすがにそれはマズイですので(相当重くなります)、今回はサフェーサーで均す程度に済ませるようにします。勿論軟化剤を入れてフレキシブル仕様にします。

ちなみにこの素材ですが、あれだけ柔らかかったのに切削性は比較的良く、素地調整として#180のダブルアクションサンダー(+スポンジパッド)で全体を研磨しましたが、ポリプロピレンやポリエチレンのように毛羽立つ事も無く綺麗に足も付きました(足が付く=「足付け処理」の事で、被塗面に傷を付けて投錨効果が得られるようにする事です)。ポリカーボにしては柔らか過ぎるのでPVC(塩ビ)?でしょうか。

しかしこの光景どこかで見たような・・・と思ったら実際に見た物では無く私の頭の中にあったイメージで、村上春樹氏の著書IQ84に出て来たあの大きな「繭」でした(これなら解りますかね・・・)。

とりあえずこれ単体では無く、他にサフェーサーを塗る物が揃ったらタイミングを合わせて一緒に塗りたいと思います。そろそろ並行してフラッグポールも着手致します。どうぞもう少々お待ち下さいませ!