ヘッドカバー凸部研磨

silvia26先日結晶塗装で塗り終わっていたシルビアのヘッドカバーとロードスターのヘッドカバーの凸文字部分を研磨します。

作業方法としては何か特別な技術と言うのは必要無く、ただペーパーは色々な番手が無いと難しいと思います。腐食して侵食している部分もあるので最初は結構削りますから手作業だとかなり辛いと思います。私の場合は最初は#80のシングルサンダーから始めますので(結構荒いです)。

road84作業手順としては最初は画像のように削る箇所の周りをガムテープでマスキングし(場所によっては2重、3重に)、番手を荒い目から細かい目に変えていきます。この時の実際の工程としては、

・#80 シングルサンダー
・#80ダブルアクションサンダー
・#120 シングルサンダー
・#120ダブルアクションサンダー
・#240シングルサンダー
・#240空研ぎペーパー手研ぎ
・#320空研ぎペーパー手研ぎ
・#400空研ぎペーパー手研ぎ
・#320布タイプ目消し(アシレックススカイ)
・#800布タイプ目消し(アシレックスレモン)

となります。最後の方で番手が一旦荒い方に戻っていますが研磨副資材の特性ですのでこういった順番となります(アシレックスと言うのはちょっと特殊でして)。当然ですが水は使えないので全て空研ぎになっています。

シングルサンダーとダブルアクションサンダーを併用するのはバランスよく削る為で、シングルアクションだと削るのは楽ですが、パッド面を当てる時にどうしても角度を0度には出来ないので(吹っ飛びますよね)研磨面が片減りしてしまうのです。これが長いフィンの場合だと波打ってしまうので注意が必要ですね。ちなみにアルミ素材の硬さによっては内容が少し変わります。R30などのFJエンジンはヘッドカバーもインマニも異様に硬いのでさらに密に番手を狭めたりもします。まあ硬い=腐食の侵食が浅いと言うのは良い面でもあるんですけどね。フェラーリエンジンのアルミは柔らかいので腐食による侵食も多いです。現在お預かりしているW124のヘッドカバーなどはマグネシウムが多く含まれているようでこちらは論外です(笑。激しく腐食します)。

研磨後には露出したアルミ素地部分にクリアーを筆で塗っていますので、そちらが硬化次第完成となります。もう少々御待ちくださいませ!