シルビアSR20ヘッドカバー結晶塗装 完成

silvia27大変お待たせしました!シルビアSR20エンジンカバー、オレンジの結晶塗装でほぼ完成となります。明日以降で発送可能です。

silvia28四気筒エンジンにしては結構サイズが大きめで、色がこれですからエンジンルームは一気に華やかになりそうですね。存在感は凄いと思います。比較の為に最初の状態も紹介しますね。

sr今回は結構腐食が出ていたので燐酸処理の前にサンドブラスト処理も行いました。

silvia30 凸文字も腐食していたのでここまで光らせるには結構削り込みましたが、今回は一応クリアーを塗ってあるので最初よりかは腐食し難いと思います(厳密にはプライマーを塗っていないので腐食は防げませんが何もしないよりはマシ、と言う感じです)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

ヘッドカバー凸部研磨

silvia26先日結晶塗装で塗り終わっていたシルビアのヘッドカバーとロードスターのヘッドカバーの凸文字部分を研磨します。

作業方法としては何か特別な技術と言うのは必要無く、ただペーパーは色々な番手が無いと難しいと思います。腐食して侵食している部分もあるので最初は結構削りますから手作業だとかなり辛いと思います。私の場合は最初は#80のシングルサンダーから始めますので(結構荒いです)。

road84作業手順としては最初は画像のように削る箇所の周りをガムテープでマスキングし(場所によっては2重、3重に)、番手を荒い目から細かい目に変えていきます。この時の実際の工程としては、

・#80 シングルサンダー
・#80ダブルアクションサンダー
・#120 シングルサンダー
・#120ダブルアクションサンダー
・#240シングルサンダー
・#240空研ぎペーパー手研ぎ
・#320空研ぎペーパー手研ぎ
・#400空研ぎペーパー手研ぎ
・#320布タイプ目消し(アシレックススカイ)
・#800布タイプ目消し(アシレックスレモン)

となります。最後の方で番手が一旦荒い方に戻っていますが研磨副資材の特性ですのでこういった順番となります(アシレックスと言うのはちょっと特殊でして)。当然ですが水は使えないので全て空研ぎになっています。

シングルサンダーとダブルアクションサンダーを併用するのはバランスよく削る為で、シングルアクションだと削るのは楽ですが、パッド面を当てる時にどうしても角度を0度には出来ないので(吹っ飛びますよね)研磨面が片減りしてしまうのです。これが長いフィンの場合だと波打ってしまうので注意が必要ですね。ちなみにアルミ素材の硬さによっては内容が少し変わります。R30などのFJエンジンはヘッドカバーもインマニも異様に硬いのでさらに密に番手を狭めたりもします。まあ硬い=腐食の侵食が浅いと言うのは良い面でもあるんですけどね。フェラーリエンジンのアルミは柔らかいので腐食による侵食も多いです。現在お預かりしているW124のヘッドカバーなどはマグネシウムが多く含まれているようでこちらは論外です(笑。激しく腐食します)。

研磨後には露出したアルミ素地部分にクリアーを筆で塗っていますので、そちらが硬化次第完成となります。もう少々御待ちくださいませ!

 

シルビアSR20ヘッドカバー結晶塗装 本塗り

silvia21 大変お待たせしました!シルビアのSR20ヘッドカバーは結晶塗装のオレンジで無事本塗り完了しております。

上の画像は本塗り前の状態で、表面が黒くムラになっているのは燐酸処理で出来た燐酸皮膜ですので気にしないで大丈夫です。ちなみにホースパイプは腐食が出ていたのでここはマスキングせず黒く塗る事にしました。

silvia22 まずはいつも通り全体にプライマーを塗布します。

silvia23 プライマーが乾いたらホースパイプの部分を艶消し黒に塗ります。このまま結晶塗装を行うので多少色が飛んでもOKです。

silvia24黒く塗ったパイプをマスキングしたら本塗り開始です。かなりウェットに塗っていますがこれくらい塗らないとはっきりとしたチヂレ目が出ないんですよね。

silvia25そして140℃程度の熱で30分程焼いたらこんな感じで結晶目が出来上がります。画像だとちょっと色が浅くなっていて実物はもっと鮮やかに仕上がっています。

後は凸文字部分を研磨して光らせたらクリアーを筆で塗って完成となります。もう少々御待ちくださいませ!

ロードスター&シルビアヘッドカバー 下準備

road74 数日間アルカリ洗浄槽に入れておいたロードスターのヘッドカバーとシルビアSRエンジンヘッドカバーです。オイル汚れも綺麗になったと思います。一応届いた時の状態も撮影していますので紹介しますね。

road79こちらはロードスターの方です。中古部品で購入されたようですがそんなに汚れはひどく無い方だと思います。

sr2こちらのシルビアの方は結構汚れが強かったのですが先ほど紹介した通り浸け置き洗浄で綺麗になりました。こちらの洗浄はサービスで行っています。と言うかまずは洗わないと塗装の作業は出来ませんからね。

road75 今回はどちらも素地調整としてサンドブラスト処理を行いますますので裏側バッフルプレート内部に砂が入らないように目止めします。後で再度洗浄はしますが念の為ですね。

road76 サンドブラストボックスは工場二階のベランダに置いてあって、作業は箱の中で行いますがそれなりにホコリっぽい作業になるので作業場所としては丁度良かったです。

road77 手前のシルビアヘッドカバーがブラスト作業後で、奥のロードスターヘッドカバーが作業前です。並べて見ると全然違うのが判りますよね。

road78ブラスト作業が終わったら次は燐酸処理~洗浄を経ていよいよ本塗りとなります。どうぞもう少々御待ち下さいませ!

尚W124ベンツのヘッドカバーは一旦洗浄槽から出してバッフルプレート等の付属品を取り外し、再度洗浄槽に戻してあります。もう少し浸けてら残りのオイルシール(打ち込まれたゴムパッキン)を取り外し、一旦サンドブラスト専門店に送って既存の塗膜と全体に発生しているマグネシウム素材特有の激しい腐食を強力な直圧ブラストで除去して貰います。ここまでの作業となるとうちにある設備では力足りないですからね。こちらももう少々御待ち下さいませ!

シルビアSR20ヘッドカバー 結晶塗装承ってます

sr すっかり紹介が遅れてしまい失礼致しました。S15シルビアのSR20エンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

ご依頼内容はオレンジの結晶塗装で、当ウェブサイトで紹介しているランサーのような感じでと承っています。画像紹介しますね。

lancerこんな感じを予定しています。同じく凸文字部分は塗装後に研磨して鏡面状に光らせて最後にクリアーを塗っておきますね。

sr1 素地の状態は画像で見るように腐食が出ていますので、燐酸処理前にサンドブラストを全体に掛ける事にします。

sr2車体についていた物か新たに中古品で購入した物かは判りませんが、ヘッドカバー内側には結構オイルが固着して着いていますので一週間~二週間の間はアルカリ洗浄槽に浸け置きして汚れを取っておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!