ヴィオラ・ダ・ガンバ カーボンケース 分解

viola3 先日お預かりしておりました「Viola da gamba」なる弦楽器用のカーボンケースです。実作業はもう少し先になりますが、新たに取り付けるネジ等の手配もあるので先に分解しておく事にしました。

viola9付属品の固定には全てリベットが使われていて、これについては自動車の板金塗装をやっていれば慣れているので問題は無いのですが、如何せん取り外しがとても面倒です。場合によってはドリルだと空転(共周り)してしまうのでベルトサンダーとかで外すような事になりますからね。しかも50個くらいあったりと・・・。

viola4 と言う事で片っ端からドリルで揉んでいきます。リベットの両側にはカーボンが割れないようにワッシャーで挟むようにして取り付けられています。

viola5 ケースの内部には全体にウレタンマットが貼ってあって、リベットを外す部分はそこをカッターで切り抜きます。単にリベットの膨らみだけならば小さい穴で済んだのですが、ワッシャーがある為にその分少し穴が大きくなってしまいます。最後に同じような素材を貼って違和感の無いようにしたいと思います。

viola6 そして分解完了です。思ったよりも大変でしたが、組付けはリベットでは無くネジとナットを使う予定なので次回また分解するような時は断然作業は楽になるかと思います。

viola7 ケースの中に着いていたクッションパッドや固定ベルトなどです。楽器に合わせて位置が決まっていると思うので一応判るようにしておきました。

viola8 そして付属品です。着いていた場所や向きが後で判るように外す前の状態で全て撮影してあります。

初めて触れる物だと手探り的な所があってどうしても時間は掛かりますが、むしろ毎日同じ事を繰り返す作業よりかは楽しめるような気がします(商売としては良く無いんでしょうけどね)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次はガッツリ研ぎ作業になりますのでタイミングを見計らって少し先になるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!