BMW パニアケース蓋 本塗り(下塗り)

bmw408 大変お待たせしました!イタリア製のBMWのパニアケースの蓋はまずは下塗りの「艶消しの黒」の本塗りが完了しましたのでご安心下さいませ。

画像は本塗り前の状態で、プラスチック素地(恐らくABS)に#800程度のペーパーを掛けて足付け処理をし、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

bmw409 色的には同じですが一応(と言うかしっかり)ベースコートの黒を塗り、その上に艶消しクリアーを塗っています。

当初オーナー様も「そのまま艶消しクリアーを」といったご要望があったのですが、樹脂素地の場合は成型時のムラがあったりするので「そのままクリアーを塗って」と言うことは普通の塗装屋さんはしません。この状態だと綺麗に見えても直射日光に当たるとマーブル模様みたいなのが出たりしたらショック過ぎますからね。

bmw410 クリアーをウェットに塗るのは「ムラ」の防止の為で、肌を荒らしたり膜厚に差があったりすると乾燥(硬化)速度の違いから艶の無い部分と(若干の)艶がある部分が出来てしまい、それが全体的にムラムラに見えるのです。小さいと目立ちませんが大きいとこれが目立つんですよね。ボンネットを艶消し仕上げとか想像しただけで吐き気がしてきます・・・(判りまね)。

bmw411ちなみに今回はこれで終わりでは無く、この塗膜が完全硬化した後に今度はプレスラインより上側をBMWの純正色(恐らく今回の車体色)のアルピンホワイトⅢの艶あり仕上げで承っています。リスクを考えると本当はそちら側から始めたかったのですが(艶消しの上にミストが乗ったらもうお終いです・・・)、今回は元々あった細かい梨地をこの艶消しクリアーで埋めてしまおう!と言う作戦だったので先に艶消し黒の方から塗っています。これなら若干艶が消えても関係無いですからね(そもそも艶消しですので。笑)。

と言う訳ですが、塗り上がった塗膜はツルンとした艶消しの肌になっていますので、元々のザラザラよりも格段に傷も着き難くなっています。BMW純正のパニアケースは梨地ではありますがツルリとしていますので傷が付き難くなっていますが、今回のこれはちょっと爪で擦っただけで取れない傷が出来てしまう状態でしたから塗装してよかったと思います。

それでは次回は上側を艶ありのアルピンホワイトⅢで本塗りを行いますね。塗り分け部分は頂いた画像を参考にしますので間違えませんからご安心下さいませ。どうぞもう少々お待ち下さい。