HONDA NSXヘッドカバー 下準備

nsx19 こちらもお待たせしております。ホンダNSXのエンジンヘッドカバーも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

元々は既存の塗膜が結構残っていて、一旦アルカリ洗浄槽でオイル汚れを浸け置き洗浄した後、廃シンナーを溜めた溶剤槽に浸け置きして塗膜を剥がします。

ただ廃シンナーは剥離剤と違って塗膜を剥がす威力に関しては乏しいところがあるので(そもそも捨てる筈のシンナーですから・・・)、比較的長い時間を要する事、またワイヤーブラシやスクレーパーなどで補助的な作業が必要にもなります。

メリットとしては後片付けの苦労が殆ど必要無い事や、廃棄するシンナーを再利用出来る事、また実作業時間自体は少なくて済むので、当店の様に一人で作業している場合は非常に有効です。レーザー加工機やカッティングプロッターなどの機械達と合わせれば、まるでもう一人作業者が居るくらい助かっています。

nsx20入り組んだ細かい箇所についてはどうしても限界がありますが、今回はどの道サンドブラスト作業(軽め)も承っていますのでこれくらいなら問題はありません。

nsx22 と言う訳で二階のベランダに移動し、サンドブラストボックスにヘッドカバーを入れて作業開始です。

nsx23当店にあるサンドブラストは今日な直圧タイプでは無いので(所謂一般的な吸い上げ式です)、旧塗膜がある状態からいきなりサンドブラストをやるのは大変(と言うか無謀)ですが、あの状態にまでなっていれば比較的短時間でのブラスト処理が可能です。

この後はリン酸処理の工程となりまうが、本塗りはまだ少し先になりそうですのでリン酸処理はその直前くらいに行う予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!