HONDA NSXヘッドカバー結晶塗装 完成

nsx30 大変お待たせしました!ホンダNSXのヘッドカバー、本日完成となります。

nsx31 色は鮮やかなイタリアンレッドの結晶塗装で、また今回の素材は腐食し易いマグネシウム製と言う事もあって耐食性の高い重防錆仕様となっています。

最初の状態も紹介しますね。

nsx17純正の場合はプラグホールやネジ部分などは塗装していないのですが、そこから腐食が発生するのが嫌だったので今回は一旦全体にプライマーを塗り、その後それらの箇所に黒を塗ってからマスキングをして結晶塗装を施しています。

nsx32 今回のご依頼はオーナー様から直接でしたが、発送先は整備工場さんだったので、恐らく車体のエンジンを整備中にこれを塗装するといった感じなのでしょうね(お待たせしてすいませんでした・・・)。ちなみに梱包が非常に丁寧だったのできっと作業も丁寧にやっておられるのだと思います。

nsx33 ちなみに二個のヘッドカバーはてっきり形は同じ物で穴の有無だけが違う物かと思っていましたが、実は長さが違う!と言う事に気付きました(当然形も)。

nsx34塗膜を近くで見ると結晶目はこんな風になっています。遠めに見ると単にボディーシューツを塗ったみたいに見えますが、実際は綺麗にチヂレ目が形成されているのが判ると思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

HONDA NSXヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

nsx24 大変お待たせしました!ホンダNSXのヘッドカバーは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

上の画像だとヘッドカバーは全体的に黒ずんでちょっと汚く見えますが、これはリン酸処理を施したからですのでご安心下さいませ。

nsx25尚、素材がマグネシウム合金の場合には耐食性の高い浸透型エポキシプライマーが必須で、しっかり全体に塗りこんだら一旦ここで熱を掛けて硬化させます。

nsx26 結晶塗装を塗りたく無い箇所に黒を塗ります。以前同じ物を塗った時は最初からマスキングをしていましたが、今回は極力素地を残さないで仕上げたかったのでちょっと手間を掛けてます。

nsx27 黒がしっかり乾いたらマスキングをし、いよいよ本塗り開始です。マスキングに使っているシートは予めサイズを測ってカットしておきました。

nsx28 結晶塗装用の塗料をウェットコートで4~6コート塗り重ねたらそのまま熱を掛けます。色はフェラーリエンジンのような「イタリアンレッド」の結晶塗装で承っております。

nsx29140℃~170℃くらいの熱を30分~50分掛けると画像のように結晶目が発生します。

ヘッドカバーが冷める前に各マスキングを剥がしておき、後は数日寝かせれば完成となります。今回は凸部の研磨が無いので近日中には発送出来る予定です。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

HONDA NSXヘッドカバー 下準備

nsx19 こちらもお待たせしております。ホンダNSXのエンジンヘッドカバーも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

元々は既存の塗膜が結構残っていて、一旦アルカリ洗浄槽でオイル汚れを浸け置き洗浄した後、廃シンナーを溜めた溶剤槽に浸け置きして塗膜を剥がします。

ただ廃シンナーは剥離剤と違って塗膜を剥がす威力に関しては乏しいところがあるので(そもそも捨てる筈のシンナーですから・・・)、比較的長い時間を要する事、またワイヤーブラシやスクレーパーなどで補助的な作業が必要にもなります。

メリットとしては後片付けの苦労が殆ど必要無い事や、廃棄するシンナーを再利用出来る事、また実作業時間自体は少なくて済むので、当店の様に一人で作業している場合は非常に有効です。レーザー加工機やカッティングプロッターなどの機械達と合わせれば、まるでもう一人作業者が居るくらい助かっています。

nsx20入り組んだ細かい箇所についてはどうしても限界がありますが、今回はどの道サンドブラスト作業(軽め)も承っていますのでこれくらいなら問題はありません。

nsx22 と言う訳で二階のベランダに移動し、サンドブラストボックスにヘッドカバーを入れて作業開始です。

nsx23当店にあるサンドブラストは今日な直圧タイプでは無いので(所謂一般的な吸い上げ式です)、旧塗膜がある状態からいきなりサンドブラストをやるのは大変(と言うか無謀)ですが、あの状態にまでなっていれば比較的短時間でのブラスト処理が可能です。

この後はリン酸処理の工程となりまうが、本塗りはまだ少し先になりそうですのでリン酸処理はその直前くらいに行う予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

HONDA NSXヘッドカバー 結晶塗装承ってます

nsx17 先日到着しておりましたホンダNSXのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

nsx18状態としてはところどころの塗膜がペリペリと剥がれて来ていますので、一旦全部塗膜を剥離し、軽めのサンドブラスト処理を行った後、素材がマグネシウムなのでプライマーは重防錆仕様、そして現状と同じ様に結晶塗装の赤で承っております。

同じ型のヘッドカバーは以前施工例がありますので参考までにそちらも紹介しますね。

nsx14画像だと色が青っぽく (紫っぽく)見えますが、実際はフェラーリのヘッドカバー同様朱色っぽいイタリアンレッドになりますのでご安心くださいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

HONDA NSXヘッドカバー結晶塗装 完成

nsx13 大変お待たせしました! NSXのマグネシムヘッドカバー2個(1台分)は結晶塗装の赤で完成となります。

nsx14 今回は純正通りにプラグホール周りやボルト穴付近はマスキングをして塗らないようにしてあります。ただしこのままだと腐食も発生してしまいますので油を塗ったりボルト締めするところはシーリング剤を塗っておいたりして対応しておくのが宜しいかと存じます。窒素などを充填した部屋などで保管すれば完璧なのでしょうがそうもいきませんしね(酸素を遮断出来れば酸化はしないという事です)。

nsx15 青っぽく見えるのは窓から入る太陽光のせいで、実物はもう少し赤が濃くなります。「血」のような感じですかね。

nsx16良い感じの結晶目に仕上がったと思います。

こちらと同時に塗っているBMWのインマニはこの後ロゴマークの塗装となりますが、ちょっと他の作業が詰まっておりますのでそちらは来週になりそうです。お待たせして申し訳御座いませんが何卒もう少々お待ちくださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!