先日レンズ部分をレッド&スモークで塗り終えていたBMW 850CSiの純正テールランプです。
熱を掛けて十分に硬化させ、さらに一週間程度寝かしたのでいよいよ最後の「枠」の塗装となります。
レンズ部分をマスキングし、塗装する枠の部分にペーパーを掛けて足付け処理をしたら再度「際」の部分をマスキングし直します。
そしていよいよ本塗りです。下地は出来ているのでこの時点ではプラスチックプライマーは必要ありません。
枠の部分は【激安コース】の仕様としてクリアーは塗らず、ベースコートに硬化剤を5%程入れて塗装します。
通常の2コート塗装ではベースコートには硬化剤は入れず、かといってラッカーのように1液性かと言うとそうでは無く、クリアーに入っている硬化剤(この場合は50%)がベースコートに浸透して2液変換すると言う仕組みです。
外資系の塗料は基本的にどのメーカーもこのようなシステムになっていますが、ただベースコートが厚塗りになるとクリアー中の硬化剤が奥まで差し込まず、結果いつまで経っても塗膜が固まらないと言う恐ろしい事態になります。なので3コートパールや3コート仕様のキャンディーカラーの場合は最初からベースコートに硬化剤を入れたりして対処します。
テールランプの塗装では無く、普通の完全隠蔽させてしまう塗装でなければ先に枠の部分を塗ってからそこをマスキングした方が楽なのですが、今回のようにレンズの方に黒が被さってしまうのはマズイので(と言うかお終いです)このような面倒な順番になっています。
マスキングを剥がした状態です。再度熱も入れるのですが、続けて他のご依頼品も塗装予定なのでそちらと一緒に乾燥機に入れる予定です。
ちなみにこちらのオーナー様からはさらに追加のご依頼品が届いておりまして、後ほどそちらも紹介したいと思います。
それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!