インプレッササイドスカート 本塗り

imp40 先日サフェーサーを塗布しておいたインプレッサ用の社外品FRP製サイドスカートは無事本塗り完了していますのでご安心下さいませ。

上の画像はサフェーサーを塗った後に熱を掛けて発生したブリスターの跡で、ファイバークロスの張り方が甘い(樹脂が浸透していない)と出てくる現象です。最初はプクっと膨れるだけなので判り難いのですが、そのまま放置すると後で塗りなおしになるので先にカッターやドライバーで抉って穴を開けてパテで処理をしておきます。FRP製品では結構普通の事ですのでご安心下さいませ。

 

imp32 他にブリスターなどの問題が無いかチェックし、OKなら全体にガイドコートを塗ってサフェ研ぎ開始です。

サイズは大きいですが平面的な部品なのでエアーツールが使えますからそんなに大変ではありません。対してS20のヘッドカバーのサフェ研ぎは、サイズは全然小さいですが作業的にはこれの倍以上大変で、前回もそれで体を痛めてしまったので現在はお受付しておりません(既にお問い合わせ頂いているS20ヘッドカバーと、現在入荷中のBMW E30 M3 EVO2はご案内する前でしたので大丈夫です。まさかもう来るとは思わなかったのでその後直ぐに停止した訳ですが・・・笑)。

imp33 平面的な部分はダブルアクションサンダーの#320→#400で空研ぎを行い、その後全体を#600→#800で水研ぎします。最後は当たりの優しい布状の研磨副資材アシレックスレモンで全体を均します(研磨粒子が均一なのでこれだと局所的な深い傷が付き難いのです)。

imp31 さらにその後取り残した巣穴などをパテで拾い、台にセットして本塗り開始です。ちなみに一度に紹介していますが5日間くらいに作業を分けています。

imp34 まずは通常通りベースコートの黒を塗ります。この状態でも艶は消えた状態ですが、塗膜が薄いというか表面が白っぽいというか、何か安っぽい感じがするのが判ると思います。

imp35 そしてクリアーを塗布します。今回は「艶消し黒」でご指定頂いていますので使うクリアーは艶消し専用の物になります。

塗り方に関しては艶有りと同様にウェットに2コート塗りますが、垂らすと磨きではフォロー出来ないので多少控えめにしています。

imp36 その後一時間くらいブースのファンを回しっぱなしにして自然乾燥させます。

imp37 ゴミが着くのが嫌なので、昔は早く表面を乾かしたいが為に早い段階で熱を入れていましたが、そうすると艶具合にムラが生じるという事を知ったので今は艶が落ち着くまで自然乾燥させるようにしています。と言っても昔に比べて材料が良くなったのが大きいですけどね(DUPONTのAU175は本当に・・・)。 あ

imp38 まだ熱を入れていないので触るとグニュっとなりますが、艶消し専用のクリアーを使うとこんな感じに綺麗に艶が消えてくれます。仕様は艶有りのクリアーと同様、主剤に対して硬化剤が50%入ります。

imp39見た目的には最初の方に紹介したベースコートのみを塗った状態に似ていますが塗膜自体は全然違う物です。

imp41裏側の耳はボディと両面テープで付く筈で、ここがガサガサだと上手くくっ付かないと思うので同じ様にツルツルに塗っておきました。色もクリアーもフチの耳までしっかり塗ってありますのでご安心下さいませ。

この後は熱を入れ、再度ワイヤーネットの上で数日寝かしておく事にします。二階に運ぶのは危ないので、今回はこのまま一階だけで梱包まで完結する予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!