インプレッササイドスカート塗装 完成

impside 大変お待たせしました!インプレッサG4用の社外品FRP製サイドスカートの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

imp14元々は白ゲルコート仕上げで、これに「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行なって艶消しブラックに塗装しています。

impside1 艶消し黒は通常の艶々の塗装と同じく「ベースコート+2液ウレタンクリアー」の2コート仕上げとなっています。

impside2使用しているクリアーは艶消し専用の物で、主剤に対して硬化剤が50%の2:1の耐侯性・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーです。

impside3 ムラも無く均一な艶消しに仕上がっているかと思います。

impside4 艶消し塗装のメンテナンスとしては通常通りで大丈夫で、ただしコンパウンドを掛けると艶が出てしまいますので(それでもこの塗膜は出難い方です)、それでけ注意を頂ければと思います。

impside5 ワックスは大丈夫で、ただし現状よりも少し艶は出てしまいます。私的なお勧めとしては擦らないタイプのワックスで、よくある「濡れたままでOK」みたいな感じの、洗車の際に最後にスプレーして水と一緒に拭き取るタイプが良いと思います。

impside6または本格的なタイプの物であればガラス珪素系もOKです。ホイールなど汚れが付き易い物はむしろそちらの方がお勧めで、それなら長い期間コーティングも維持されると思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

インプレッササイドスカート 本塗り

imp40 先日サフェーサーを塗布しておいたインプレッサ用の社外品FRP製サイドスカートは無事本塗り完了していますのでご安心下さいませ。

上の画像はサフェーサーを塗った後に熱を掛けて発生したブリスターの跡で、ファイバークロスの張り方が甘い(樹脂が浸透していない)と出てくる現象です。最初はプクっと膨れるだけなので判り難いのですが、そのまま放置すると後で塗りなおしになるので先にカッターやドライバーで抉って穴を開けてパテで処理をしておきます。FRP製品では結構普通の事ですのでご安心下さいませ。

 

imp32 他にブリスターなどの問題が無いかチェックし、OKなら全体にガイドコートを塗ってサフェ研ぎ開始です。

サイズは大きいですが平面的な部品なのでエアーツールが使えますからそんなに大変ではありません。対してS20のヘッドカバーのサフェ研ぎは、サイズは全然小さいですが作業的にはこれの倍以上大変で、前回もそれで体を痛めてしまったので現在はお受付しておりません(既にお問い合わせ頂いているS20ヘッドカバーと、現在入荷中のBMW E30 M3 EVO2はご案内する前でしたので大丈夫です。まさかもう来るとは思わなかったのでその後直ぐに停止した訳ですが・・・笑)。

imp33 平面的な部分はダブルアクションサンダーの#320→#400で空研ぎを行い、その後全体を#600→#800で水研ぎします。最後は当たりの優しい布状の研磨副資材アシレックスレモンで全体を均します(研磨粒子が均一なのでこれだと局所的な深い傷が付き難いのです)。

imp31 さらにその後取り残した巣穴などをパテで拾い、台にセットして本塗り開始です。ちなみに一度に紹介していますが5日間くらいに作業を分けています。

imp34 まずは通常通りベースコートの黒を塗ります。この状態でも艶は消えた状態ですが、塗膜が薄いというか表面が白っぽいというか、何か安っぽい感じがするのが判ると思います。

imp35 そしてクリアーを塗布します。今回は「艶消し黒」でご指定頂いていますので使うクリアーは艶消し専用の物になります。

塗り方に関しては艶有りと同様にウェットに2コート塗りますが、垂らすと磨きではフォロー出来ないので多少控えめにしています。

imp36 その後一時間くらいブースのファンを回しっぱなしにして自然乾燥させます。

imp37 ゴミが着くのが嫌なので、昔は早く表面を乾かしたいが為に早い段階で熱を入れていましたが、そうすると艶具合にムラが生じるという事を知ったので今は艶が落ち着くまで自然乾燥させるようにしています。と言っても昔に比べて材料が良くなったのが大きいですけどね(DUPONTのAU175は本当に・・・)。 あ

imp38 まだ熱を入れていないので触るとグニュっとなりますが、艶消し専用のクリアーを使うとこんな感じに綺麗に艶が消えてくれます。仕様は艶有りのクリアーと同様、主剤に対して硬化剤が50%入ります。

imp39見た目的には最初の方に紹介したベースコートのみを塗った状態に似ていますが塗膜自体は全然違う物です。

imp41裏側の耳はボディと両面テープで付く筈で、ここがガサガサだと上手くくっ付かないと思うので同じ様にツルツルに塗っておきました。色もクリアーもフチの耳までしっかり塗ってありますのでご安心下さいませ。

この後は熱を入れ、再度ワイヤーネットの上で数日寝かしておく事にします。二階に運ぶのは危ないので、今回はこのまま一階だけで梱包まで完結する予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

インプレッササイドスカート サフェ入れ

imp26 インプレッサ用の社外品FRP製サイドスカート(サイドステップカバー)です。作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

現状は新品の状態でゲルコートが塗ってありますが、これは「型」の方に最初に塗ってある物なので(その上にファイバークロスを貼っていきます)、繋ぎ目部分やカット面、巣穴などの粗はどうしてもありますから、やはりそのまま上塗りを行なうのではなくサフェーサーの塗布は必要です(恐らく一緒に同封されている説明書にはそうして下さいと書いてあると思います)。

imp27 平らな箇所は#180~#240のダブルアクションサンダーで研磨し、機械が使えない箇所は#240のペーパーを手掛けで行ないます。

カットした箇所はラインが崩れていたりするのでそういった箇所も整えておきます。

imp28 自家塗装でサフェーサーと言うと1液のラッカー系になるかと思いますが、自動車補修塗装ではさすがにラッカーサフェは殆ど使われていません。

サフェーサーは製品によってシール性や充填性、切削性(あと膨れ・・・)など特徴があって、私的には特に上塗りと下塗り(サフェは中塗り)でメーカーを揃える必要は無いと思っています。現在スタンドックスの製品を使っているのは単にこのサフェ(商品名はシステムフィラー)の性能が抜群に良いと言うだけです(昔はスタンドックスはサフェが良い物が無かったみたいですね)。

ちなみに最初に勤めていたディーラーでは塗料がPPGだったのでサフェーサーもそれで、その後DUPONTになってやはりサフェーサーもそのメーカーで、色々使うようになったのは独立してからです。高いのも安いのもあって性能もそれぞれです。

imp29スタンドックスのサフェは本当にバランスが良くて、自動車の補修塗装をしていた頃に悩んでいたシール性の弱さから生じるエッジマッピングはこれのお陰で全て解決出来ました。

imp30切削性も悪くは無いのですが、ガッチリ固まるとやはり研ぎ作業は大変なので、極力肌は荒らさないように、且つタップリ塗り込んでおきます。

この後熱を掛けてサフェを完全硬化させ、再度全体を研いでラインを整えます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

インプレッサ用社外品サイドスカート塗装承ってます

imp14 先日到着しておりました社外品FRP製のサイドスカートです。こちらは以前インプレッサG4のテールランプをスモーク塗装でご依頼頂いた方で、今回はこちらを艶消し黒で塗装ご依頼頂きました。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

imp15 状態としては全体的には非常に出来が良く、ただ粗いペーパー目や傷、継ぎ目などは当然ありますのでそのままでは上塗りはせず、一旦はいつものように「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行ってからの塗装とします。

imp16ちなみに当店は小物の塗装専門ですので余り大きな物はお受付が出来ませんが、今回の部品は細身で軽いのでこれくらいであれば対応可能です。フロントバンパーのような大きな物や重たい物など、簡単に二階に上げられない物に関してはお受付出来ませんのでどうか御理解下さいませ。

またそれとは別の話で、ここまでの大きな物になると当店で施工する金額的なメリットは余りありません。今回のオーナー様にも「ご近所の板金屋さんの方が・・・」と進言はさせて頂いたものの完全にスルーでして(笑)、今回はわざわざ再梱包までして頂いて誠に恐縮です。何とかご期待に応えたいと思います。

ちなみに部品は度々二階と一階で往復させるのは危険ですので、一階で安全に保管できるようにしておきました。大した事は無いのですが、先日設置した天吊ワイヤーネットが活用出来たので改めて社外記で紹介したいと思います(早速活用出来たので紹介したいのです。笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!